Pythonのpass文について書いています。
pass文について解説した後に、pass文がないとエラーになるパターンを5つ書きました。
載せているコードはPythonのバージョン3.11.0で確認できました。
pass文とは?
Pythonのpass文は何も処理をしない文になります。
関数などを先に宣言しておいて、後でコードを実装するために使ったりします。
どういうことか、ソースコードで確認します。
例えば、下記のような場合です。
def hello():
hello
関数を作って、中身の実装は後で書こうと思っても、このままだとエラーになってしまいます。
実行すると、表示されるエラーは下記です。
IndentationError: expected an indented block after function definition on line 1
このようにIndentationError
エラーになりました。
このときに、pass文を入れておけばエラーにならずに実行することができます。
def hello():
pass
このように、そのうち実装する箇所にpassを入れておけば、実行時にエラーになりません。
passがないとエラーになるパターン5選
pass文がないと、エラーになるパターンのコードです。
下記の全てのコードで、実装がないときにはpassを入れておかないとIndentationError
エラーになります。
関数
defで作った関数は、先ほどのようにpassを入れないとエラーになりました。
def test():
passを入れておくことで、エラーを回避できます。
def test():
pass
クラス
クラスの定義も、後で実装するときにはpassが使えます。
class User:
User
クラスを定義しましたが、実装がないとエラーになります。
後で書きたいときにはpassを使うことで、クラスの宣言のみ書いておくことができます。
class User:
pass
for文
for文のpassです。
for i in range(10):
こちらもエラーになるので、下記のようにpassが使えます。
for i in range(10):
pass
while文
while文のpassです。
i = 0
while i < 10:
カウントアップを入れておかないと無限ループになってしまいますが、下記のようにpassで実行時エラーは回避できます。
i = 0
while i < 10:
pass
if文
if文のpassです。
count = 10
if 0 < count:
こちらもエラーになるので、下記のようにpassが使えます。
count = 10
if 0 < count:
pass
実装を後でするときにpass文を入れよう
今回はPythonのpass文について書きました。
記事の内容をまとめると、下記になります。
・後で処理を書きたい箇所にpass文を入れることで、実行時エラーを回避できる。
・pass文がないときには、`IndentationError`エラーが発生する。
・関数/クラス/for/while/ifでpass文がないときにはエラーになることが確認できた。
とりあえず宣言だけしておいて、実装を後で入れたいときに使っていきましょう。
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