VB.NETでFor文を使う方法について書いています。
For文を使ってループするには
VB.NETでFor文を使うと、処理を繰り返すことができます。
同じ処理をするときに、使うと効率的に処理することができます。
使用する基本的な方法は以下の通りです。
For 変数名 As Integer = 開始値 To 終了値
' 実行するコード
Next
指定した変数の値が開始値から終了値まで、ひとつずつカウントアップされて処理されます。
繰り返される処理はFor
からNext
の間に書いた処理です。
例えば、下記のようにFor文を書きます。
For count As Integer = 1 To 5
Console.WriteLine("hello" + count.ToString())
Next
そうすると、出力結果は下記のようになります。
hello1
hello2
hello3
hello4
hello5
count
変数が開始値から終了値まで、ひとつずつカウントアップされて、5回ループ処理されたことが確認できました。
ステップ値を指定する
ひとつずつのカウントアップではなく、ステップ値(増減値)を設定することも可能です。
ステップ値を指定するときは、下記のように記述します。
For 変数名 As Integer = 開始値 To 終了値 Step ステップ値
' 実行するコード
Next
これで、変数の値が開始値から始まり、毎回ステップ値だけ増加(または減少)します。
ステップ値が正の場合、変数の値が終了値以上になるとループが終了します。
逆にステップ値が負の場合、変数の値が終了値以下になるとループが終了します。
例えば、下記のようにFor文のステップ値を指定することができます。
For count As Integer = 1 To 10 Step 2
Console.WriteLine("hello" + count.ToString())
Next
出力結果は下記のようになります。
hello1
hello3
hello5
hello7
hello9
count
変数が1から始まり、毎回2ずつ増加していることが確認できます。
For文を途中で終わるには?(Exit For)
For文を途中で終わらせるためには、Exit For
文を使用します。
Exit For
文は、現在のForループを強制的に終了し、制御を次の処理に移します。
具体的な使用方法は以下の通りです。
For count As Integer = 1 To 10
If count = 5 Then
Exit For
End If
Console.WriteLine("hello" + count.ToString())
Next
Console.WriteLine("こんにちは")
出力結果は下記のようになります。
hello1
hello2
hello3
hello4
こんにちは
この例では、count
変数の値が5になった瞬間にFor文が終了します。
そして、それ以降のループ処理が終了して、次の処理(“こんにちは”)が出力されていることが確認できます。
For文を途中でスキップするには?(Continue For)
For文の中で特定の処理をスキップしたい場合は、Continue For
文を使用します。
Continue For
文は、現在のループの残りの処理をスキップし、次のループに移行します。
具体的な使用方法は以下の通りです。
For count As Integer = 1 To 6
If count = 3 Then
Continue For
End If
Console.WriteLine("hello" + count.ToString())
Next
出力結果は下記のようになります。
hello1
hello2
hello4
hello5
hello6
この例では、count
変数の値が「3」のときの処理がスキップされています。
「3」以外の値では、スキップされずに”hello”の後にカウント数が出力されていることが確認できました。
VB.NETでFor文を使う方法まとめ
今回はVB.NETでFor文を使う方法について書きました。
まとめると…
- For文は、処理を繰り返すために使用します。
- ステップ値を指定すると、変数の値が開始値から毎回ステップ値だけ増加(または減少)します。
Exit For
文を使用すると、For文を途中で終了できます。Continue For
文を使用すると、For文の中で特定の処理をスキップできます。
For文を使ってループ処理を行うことで、コードの冗長性を減らし、プログラムを効率的に書いていくことができます。
同じような処理をする箇所では積極的に使っていきましょう。
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