JavaScriptで文字列の空白(スペース)を削除する方法について解説します。
文字列の空白を取り除くときには、文字列から下記の5つのメソッドを使用することができます。
・trimStart
・trimEnd
・trimLeft
・trimRight
それでは、実際に使い方を確認していきましょう。
trimメソッドで空白を削除する
文字列からtrimメソッドを呼ぶことで、文字列の前後の空白を削除することができます。
例えば、このように使います。
let apple = " apple "
let text = apple.trim()
console.log(text) // 「apple」
最初に、apple変数に「 apple 」という文字列を代入しています。
その次の行で、trimメソッドを使っています。
このように文字列からtrimメソッドを呼ぶことができます。(apple.trim()
)
呼び出すと、前後に入っている空白を取り除いてくれます。
そのため、text変数には前後の空白が取り除かれた「apple」が代入されます。
console.logで出力すると、「apple」が表示されて、前後の空白が削除されていることが確認できました。
全角の空白も削除される
全角の空白もtrimメソッドを使うことで削除されます。
下記は先ほどと同じプログラムですが、apple変数に全角文字列と半角文字列の空白を入れました。(ぱっと見わからないですが😅)
let apple = " apple "
let text = apple.trim()
console.log(text) // 「apple」
apple変数に全角・半角の空白を含めた文字列の「 apple 」が入っています。
trimメソッドを使うことで、先ほどと同じように、前後の空白が削除された「apple」が返ってきます。
文字列の間の空白は消えない
trimメソッドですが、文字列の間に入った空白を消すことはできません。
apple変数に、下記のように空白が途中に入った文字列を入れました。
let apple = "a p p l e"
let text = apple.trim()
console.log(text) // 「a p p l e」
全角空白と半角の空白を混ぜて入れています。
trimメソッドを呼んで、出力してみると「a p p l e」が出力されました。
このように間の空白は消えません、消したいときには、replaceを使うと良いかと思います。
"a p p l e".replace(/\s/g,"") // 「apple」
trimStartメソッドで、先頭の空白を削除する
trimStartメソッドは、文字列の先頭の空白のみを削除します。
let apple = " apple "
let text = apple.trimStart()
console.log(text) // 「apple 」
先ほどと同様に、apple変数に「 apple 」という文字列を代入しています。
次の行で、trimStartメソッドを呼んでいます。
文字列の先頭の空白のみが削除されます。
出力すると、結果は「apple 」になりました。
こちらも全角の空白も削除されます。
文字列の間に入っている空白は消えません。
trimEndメソッドを使って、末尾の空白を削除する
trimEndメソッドは、文字列の末尾の空白のみを削除します。
let apple = " apple "
let text = apple.trimEnd()
console.log(text) // 「 apple」
先ほどと同様に、apple変数に「 apple 」という文字列を代入しています。
次の行で、trimEndメソッドを呼んでいます。
文字列の末尾の空白のみが削除されます。
出力すると、結果は「 apple」になりました。
こちらもtrimと同じで、全角の空白も削除されます。
そして、文字列の間に入っている空白は消えません。
trimLeftメソッドを使って。先頭の空白を削除する
trimLeftメソッドはtrimStartメソッドと同じで、先頭の文字列を削除してくれます。
MDNに書いてありますが、このメソッドはtrimStartメソッドのエイリアス(別名)となっています。
let text = " orange ".trimLeft()
console.log(text) // 「orange 」
半角空白を含めた文字列の「 orange 」からtrimLeftメソッドを呼びました。
trimStartメソッドと同じように動作します。
出力すると「orange 」になりました。
trimRightメソッドを使って、末尾の空白を削除する
trimRightメソッドはtrimEndメソッドと同じで、末尾の文字列を削除してくれます。
こちらは、trimEndメソッドのエイリアスです。
let text = " orange ".trimRight()
console.log(text) // 「 orange」
半角空白を含めた文字列の「 orange 」からtrimLeftメソッドを呼びました。
trimEndメソッドと同じように動作します。
出力すると「 orange」になりました。
trim系メソッドのまとめ
最後に、今回紹介した空白を削除するtrim系のメソッドを表にまとめました。
メソッド | 動作 |
---|---|
trim | 前後の空白文字列(全角空白含む)を削除できる |
trimStart | 先頭の空白文字列(全角空白含む)のみ削除できる |
trimEnd | 末尾の空白文字列(全角空白含む)のみ削除できる |
trimLeft | trimStartのエイリアス、先頭の空白文字列(全角空白含む)のみ削除できる |
trimRight | trimEndのエイリアス、末尾の文字列(全角空白含む)のみ削除できる |
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