今回はJavaでfor文を使って、繰り返し処理(ループ)をする方法について書いています。
また、breakやcotinueなど、for文で使うことのある制御文についても書きました。
for文を使うことで、for文の配下の処理を繰り返すことができます。
載せているコードについては、OpenJDKのバージョン19で動作を確認しました。
for文の使い方
Javaのfor文を使うことで、for文の配下に書いた処理を繰り返すことができます。
例えば、下記のようにfor文を使うことができます。
for (int i = 0; i < 5; i++) {
System.out.println("変数iの値は " + i + " です。");
}
for文の中に書いているのが、初期値・条件文・ステップ値です。
まず、変数iに初期値として「0」を代入しています。
そして、次に条件文は「i < 5
」なので、変数iの値が「4」までの間繰り返されます。
「5」になるとループを抜けます。
このように条件に合っている(trueになる)間は処理が続いて、条件に合わなくなった(falseになる)ときに処理を抜けます。
最後にループ後のステップ値を定義しています。
「i++
」としているので、繰り返すごとに変数iの値がひとつずつカウントアップされていきます。
結果として、変数iは「0」から「4」までの間、5回繰り返されます。
プログラムを実行すると、下記のように出力され、5回繰り返されたことが確認できました。
変数iの値は 0 です。
変数iの値は 1 です。
変数iの値は 2 です。
変数iの値は 3 です。
変数iの値は 4 です。
文字列と一緒に変数iの値を出力しましたが、ループするたびにカウントアップされたことが確認できました。
for文のbreakとは?
for文でbreakを使うと、繰り返し処理をしている途中で、処理を抜けることができます。
例えば、下記のように、特定の条件のときに処理を抜けることができます。
for (int i = 0; i < 5; i++) {
if (i == 2) {
break;
}
System.out.println("変数iの値は " + i + " です。");
}
先ほどと同じfor文です。
初期値が「0」で「0」から「4」までの5回処理を繰り返します。
for文の配下の処理の最初にif文を使っています。
ifで変数が「2」だったときにbreak
するようにしました。
そのため、変数iの値が0・1と処理を繰り返して、「2」のときにはbreakで処理を抜けます。
プログラムを実行して確認すると、下記のように2回のみ値が出力されました。
変数iの値は 0 です。
変数iの値は 1 です。
for文の途中でbreakして、処理を抜けたことが確認できました。
for文のcontinueとは?
for文でcontinueを使うと、呼び出したときに処理をスキップすることができます。
例えば、下記のように、特定の条件のときに処理のスキップができます。
for (int i = 0; i < 5; i++) {
if (i == 2 || i == 4) {
continue;
}
System.out.println("変数iの値は " + i + " です。");
}
こちらも最初と同じfor文です。
変数iの値が「0」から「4」までの5回処理を繰り返します。
for文の処理の最初にif文を使って、変数iが「2」または「4」のときにcontinue
するようにしています。
これで、変数iが「2」か「4」のときには、for文の先頭に戻って処理を再開します。
今回は「0」から「4」まで間、繰り返すので変数iが「0, 1
」と処理されて、「2
」でスキップされます。
「3
」で処理されて、「4
」もスキップして処理が終わります。
プログラムを実行すると、下記のように出力されました。
変数iの値は 0 です。
変数iの値は 1 です。
変数iの値は 3 です。
「2
」と「4
」のときには、処理がスキップされていることが確認できました。
拡張for文でリストを使って繰り返す
拡張for文でリストの要素数がある間、繰り返す(ループ)することもできます。
例えば、下記のようにリストを作って、拡張for文で繰り返し処理ができます。
ArrayList<String> fruits = new ArrayList<String>();
fruits.add("apple");
fruits.add("grape");
fruits.add("orange");
for (String fruit: fruits) {
System.out.println(fruit);
}
fruits変数で文字列のリストを作成しています。
その後に、3つの要素をfruits変数に代入しました。
その後に拡張for文を使っています。
コロン「:
」の右側に繰り返し処理したいリストを設定しています。
左側には繰り返すごとに設定される要素の変数を設定します。
今回はfruits変数に要素がある間、繰り返します。
そして、fruit変数にはループするごとにリストの要素が設定されます。
繰り返し処理の中では、要素を出力しているだけです。
プログラムを実行すると、下記のように全部の要素が出力されました。
apple
grape
orange
for文で繰り返し処理をする方法まとめ
今回はJavaでfor文を使って、繰り返し(ループ)処理をする方法を書きました。
記事の内容をまとめると、下記のようになります。
・for文でbreakすると、繰り返し処理を抜けることができた。
・for文でcontinueすると、繰り返し処理をスキップできた。
for文は繰り返し処理で良く使われるので、覚えておきましょう。
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