PHPのarray_diff
関数は、複数の配列の差を計算し、最初の配列に存在し、他の配列には存在しない要素を返します。
この関数を使うと、複数の配列の差分を簡単に取得できます。
例えば、データベースの更新前後のデータを比較したり、複数のリストから特定の要素を除外したりする場合に便利です。
array_diff関数の基本的な使い方
array_diff
関数は、複数の配列の差を計算し、最初の配列に存在し、他の配列には存在しない要素を返します。
基本的な構文は以下のとおりです。
array_diff(array $array1, array ...$arrays): array
$array1
: 比較元の配列。- 任意の型の値を要素とする配列を指定します。
$arrays
: 比較対象の配列(複数指定可能)。- 任意の型の値を要素とする配列を複数指定できます。
array_diff関数の戻り値
array_diff
関数の戻り値は、最初の配列に存在し、他の配列には存在しない要素を含む配列です。
すべての要素が他の配列に存在する場合、空の配列を返します。
2つの配列の差を確認する
array_diff
関数を使って、2つの配列の差を確認します。
<?php
$array1 = ['apple', 'banana', 'orange', 'grape'];
$array2 = ['banana', 'orange', 'kiwi'];
$result = array_diff($array1, $array2);
print_r($result);
// 結果:Array ( [0] => apple [3] => grape )
?>
最初に、2つの配列$array1
と$array2
を定義しています。
その次の処理でarray_diff
関数を使って、$array1
と$array2
の差を確認しています。
$array1
に存在し、$array2
には存在しない要素はapple
とgrape
なので、これらの要素が返されます。
$array2
には「kiwi
」も存在しますが、比較元の配列ではないため無視されます。
3つ以上の配列の差を確認する
次にarray_diff
関数を使って、3つの配列の差を確認します。
<?php
$array1 = ['apple', 'banana', 'orange', 'grape'];
$array2 = ['banana', 'orange', 'kiwi'];
$array3 = ['orange', 'grape', 'melon'];
$result = array_diff($array1, $array2, $array3);
print_r($result);
// 結果:Array ( [0] => apple )
?>
array_diff
関数を使って、$array1
、$array2
、$array3
の差を確認しています。
$array1
に存在し、$array2
と$array3
には存在しない要素はapple
のみなので、apple
が返されます。
このように比較元にあって、複数の比較対象に存在しない値のみ、配列として返ってきます。
連想配列でキーが違う場合は?
連想配列でキーが違う場合でも、値のみを比較します。
<?php
$array1 = ['apple' => 'red', 'banana' => 'yellow', 'orange' => 'orange'];
$array2 = ['grape' => 'red', 'kiwi' => 'yellow', 'melon' => 'green'];
$result = array_diff($array1, $array2);
print_r($result);
// 結果:Array ( [orange] => orange )
?>
$array1
・$array2
という連想配列を作成しました。
そのあとに、array_diff
関数で比較しています。
それぞれキーが違いますが、連想配列の場合はキーを無視して値のみを比較します。
この例では、$array1
の「orange
」の値である「orange
」は、$array2
には存在しないため、結果の配列に含まれます。
array_diff関数を使うメリット
array_diff
関数を使う主なメリットは以下のとおりです。
- 複数の配列の差分を簡単に取得: 複数の配列の差分を簡単に取得できます。
- コードの簡潔化: ループ処理を記述する必要がなく、コードが簡潔になります。
- 可読性の向上: コードの意図が明確になり、可読性が向上します。
PHPのarray_diff関数の使い方まとめ
今回はPHPのarray_diff
関数の使い方について解説しました。
この記事の内容をまとめます。
・`$array1`は比較元の配列。
・`$arrays`は比較対象の配列(複数指定可能)。
・最初の配列に存在し、他の配列には存在しない要素を含む配列を返す。
・複数の配列の差分を簡単に取得する場合に便利。
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