Pythonでリストを使う方法について書いています。
最初にリストについて簡単に解説して、その後に実際に動作するコードを書いています。
載せているコードはPythonのバージョン3.9.1で確認しました。
Pythonのリスト(配列)とは?
変数だとひとつのデータですが、リスト(配列)を使用すると複数のデータをまとめて処理することができます。
変数だけで処理する場合はデータを保持したいときには、データ個数分の変数が必要になります。
下記のような感じですね。
value1 = 100
value2 = 200
value3 = 300
配列を使用すると、ひとつの配列で複数のデータを保持できます。
上記の変数のそれぞれの値を、配列に入れると、このようになります。
values = [100, 200, 300]
値を取り出したいときには、リストに対して添字を使います。
添字はリストの要素番号のことです。リストには連続して、値が入っています。
リストの添字は最初は0番目からになります。
values = [100, 200, 300]
print(value[0]) # 100が出力される
print(value[1]) # 200が出力される
print(value[2]) # 300が出力される
このように、0番目にアクセスすると100、1番目だと200、2番目だと300というようにアクセス可能です。
図にまとめると、下記のようになります。
ユーザー一覧の情報を保持したり、連続したデータを扱う場合に配列を使用すると良いです。
Pythonでリスト(配列)を使う
Pythonでリストを使うときには、角括弧([]
)を使います。
リストを宣言する
リストを使用する前に宣言する場合には、下記のように角括弧を使って初期化します。
numbers = []
もしくはlist関数を使用して、宣言することも可能です。
numbers = list()
リストの宣言時に初期値を入れるには、下記のように宣言と一緒に初期化します。
numbers = [10, 20, 30]
値を取り出す
リストの値を取り出すには、要素番号(添字)を使用して取り出します。
要素番号の指定の方法もいろいろあります。
要素をひとつのみ取り出す場合には、そのまま要素番号を指定します。
このようにすると、0番目なので10が出力されます。
numbers = [10, 20, 30, 40, 50, 60 ,70, 80]
print(numbers[0]) # 10が出力される
後ろから取得する場合には、マイナスの値を指定することもできます。
このようにすると、-2を指定したので、70が出力されます。
numbers = [10, 20, 30, 40, 50, 60 ,70, 80]
print(numbers[-2]) # 70が出力される
範囲を指定して、値を取り出す
範囲指定して、リストを返すこともできます。
範囲指定する場合は、角括弧の中をコロン(:
)で区切ります。
このようにすると、要素番号2から5番目の値をリストとして返してくれます。
numbers = [10, 20, 30, 40, 50, 60 ,70, 80]
print(numbers[2:5]) # [30, 40, 50]が出力される
下記のようにすると、要素の最初から-3番目の前までの要素が取得できます。
結果として、「10, 20, 30, 40, 50」が出力されます。
numbers = [10, 20, 30, 40, 50, 60 ,70, 80]
print(numbers[:-3]) # [10, 20, 30, 40, 50]が出力される
下記のようにすると、要素の5番目から最後までの要素が取得できます。
結果として、「60, 70, 80」が出力されます。
numbers = [10, 20, 30, 40, 50, 60 ,70, 80]
print(numbers[5:]) # [60, 70, 80]が出力される
・Pythonのリストから要素を取得する方法!
値を末尾に追加する
リストの末尾に値を追加する場合には、リストからappendメソッドを呼び出して値を渡します。
下記のように、作成したリストからappendを呼ぶことが可能です。
numbers = [1, 2, 3]
numbers.append(77)
print(numbers) # [1, 2, 3, 77]が出力される
numbersリストを作成して、appendメソッドの引数に「77」を渡しました。
こうすると、リストの最後に77が追加されます。
値を途中に追加する
値をリストの途中に追加するには、リストからinsertメソッドを呼び出して使用します。
insertメソッドには、「追加する場所の番号」と「追加する要素」を渡します。
下記では、numbersリストの2番目に999を追加してみました。
numbers = [1, 2, 3, 4, 5]
numbers.insert(2, 999)
print(numbers) # [1, 2, 999, 3, 4, 5]が出力される
numbersリストの2番目に999が追加されて、その後はひとつずつずれていることが確認できました。
・Pythonのリストに要素を追加する3つの方法!
指定番号要素の値を削除する
指定した番号の要素を削除するには、delキーワードを使います。
delを書いた後にスペースを開けて、削除したいリスト要素を指定します。
下記では、numbersリストを作った後に、2番目の要素を削除しています。
numbers = [10, 20, 30, 40, 50]
del numbers[2]
print(numbers) # [10, 20, 40, 50]が出力される
numbersリストの2番目を削除した後に出力してみると、2番目の30が削除されていることが確認できました。
値を指定して削除する
リストの値自体を指定して削除することも可能です。
値を指定するにはremoveメソッドをリストから呼んで、「削除したい値」を渡します。
fruits = ['apple', 'banana', 'orange', 'grape']
fruits.remove('orange')
print(fruits) # ['apple', 'banana', 'grape']が出力される
fruitsリストを作成して、4つの果物名を入れました。
removeメソッドを使用して、’orange’を指定しました。
結果、リストの中身が[‘apple’, ‘banana’, ‘grape’]になっていることが確認できました。
・Pythonのリストから要素を削除する4つの方法!
Pythonのリストに入れられるデータ型について
Pythonのリストはいろいろな型のデータを入れることが可能です。
数値・文字列・論理型など、いろいろなデータ型を一緒にひとつのリストに入れることができます。
例えば、下記のように書くことが可能です。
myList = [10, 'apple', [1, 2, 3], True]
作成したリストには、このような値が入っています。
要素番号 | 内容 |
---|---|
0 | 数字の10 |
1 | 文字列のapple |
2 | 1, 2, 3が入ったリスト |
3 | 論理値のTrue |
このように、Pythonのリストには同じデータ型ではないものも格納することが可能です。
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