VB.NETで変数を宣言して使う方法や、初期化や型指定する方法、変数の基礎について記載しています。
変数を宣言して使うには?
VB.NETで変数を宣言するには、Dim
キーワードを使用します。
Dim
を使用して、半角スペースで変数名を書くことで、変数の作成ができます。
Dim text
text = "hello"
型指定せずに上記のように使った場合には、型の推定をして、格納したデータでデータ型が決まります。
通常、使用するときにはDim
の後に変数名を記述し、さらにデータ型を指定して宣言することが多いです。
Dim 変数名 As データ型
たとえば、数値を格納するためのInteger
型の変数は次のように宣言します。
Dim number As Integer
データ型を定義する
VB.NETでは、データの種類に応じたさまざまなデータ型が用意されています。
主なデータ型には次のようなものがあります。
Integer
:整数を扱う型Double
:小数点を含む数値String
:文字列データを扱う型
先ほどのように、下記のようにAs
の後にデータ型を書くことで、指定したデータ型の変数を作成することができます。
Dim number As Integer
Dim doubleNumber As Double
Dim text As String
データ型は何がある?
データ型をテーブルにまとめました。
データ型 | 型名 | サイズ | 範囲・値 |
---|---|---|---|
Boolean | Boolean |
実装依存 | True または False |
Byte | Byte |
1 バイト | 0 ~ 255 (符号なし) |
Char | Char |
2 バイト | 0 ~ 65535 (符号なし) |
Date | DateTime |
8 バイト | 0001 年 1 月 1 日~9999 年 12 月 31 日 |
Decimal | Decimal |
16 バイト | +/-7.9228E+28 ~ +/-1E-28 |
Double | Double |
8 バイト | -1.797693E+308 ~ 1.797693E+308 |
Integer | Int32 |
4 バイト | -2,147,483,648 ~ 2,147,483,647 |
Long | Int64 |
8 バイト | -9.223E+18 ~ 9.223E+18 |
Object | Object |
4 または 8 バイト | 任意の型を格納可能 |
SByte | SByte |
1 バイト | -128 ~ 127 (符号付き) |
Short | Int16 |
2 バイト | -32,768 ~ 32,767 |
Single | Single |
4 バイト | -3.4028E+38 ~ 3.4028E+38 |
String | String |
実装依存 | 0 ~ 約 20 億の Unicode 文字 |
UInteger | UInt32 |
4 バイト | 0 ~ 4,294,967,295 (符号なし) |
ULong | UInt64 |
8 バイト | 0 ~ 18,446,744,073,709,551,615 (符号なし) |
UShort | UInt16 |
2 バイト | 0 ~ 65,535 (符号なし) |
ユーザー定義型 | 構造体 | 実装依存 | 構造体メンバーに依存 |
公式のページにも記載があるので、そちらもご確認ください。
参考:公式: データ型の概要
初期化して使う
変数の宣言と同時に、変数を初期化する場合は=
演算子を使って値を代入します。
たとえば、文字列を初期化するには次のように書きます。
Dim text As String = "Hello, World!"
Console.WriteLine(text) ' Hello, World!
この方法により、宣言と初期化を同時に行うことができ、コードがすっきりします。
終わりに
VB.NETで変数を作る方法、データ型や初期化について書きました。
他の言語と違って、VB.NETではDim
キーワードを頭につける特徴がありました。
データ型を定義するときはAs
キーワードを使い、=
演算子で初期化することができました。
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