Djangoの学習におすすめの本を4つ紹介しています。
最初にDjangoについて簡単に説明して、その後におすすめの本を紹介しました。
最後にDjangoを「どの本で学ぶのが良いか」の考察をまとめていますので、確認してみてください。
※Amazonのお試し読みでひとつずつ確認して、良さそうな本を選んでいます。
Djangoとは?本が必要?
DjangoはPythonで作られているWebアプリケーションフレームワーク。
Webアプリケーションフレームワークを使うことで、Webアプリケーションを効率的、かつ簡単に作成することができます。
2005年7月にリリースされました、Djangoはジャンゴと読みます。
筆者はLaravelを業務でよく使いますが、Djangoも学んでみたいと思う今日この頃です。
公式ドキュメントで解決できる人であれば、本は必要ないかもしれません。
ですが、初めてフレームワークを使う人や、体系的にわかりやすく学びたい方は本で学ぶと良いかと思います。
ちなみに、公式ドキュメントはこちらにあります。
2023年3月現在ではバージョン4が最新のようです。
Djangoの学習におすすめの本4選
筆者が良さそうだなと感じた本を4つピックアップしました。
動かして学ぶ!Python Django開発入門
「動かして学ぶ!Python Django開発入門」を確認しました。
大高 隆さんが書かれていて、翔泳社から2022年3月に出版されています。
「はじめに」を確認して
この本はDjangoの入門的な内容から実践的な内容までを解説した書籍とのこと。
Django以外にも、Webアプリケーションに関する基礎知識についても解説しているとのことです。
また、コード1行1行にできる限り注釈を入れて、「なぜ」がわかるようにしているとのこと。
そして、実際にWebアプリケーションを作って、公開するまでの手順を解説されているとのことです。
実際に動くものを作って身につけていくことができるようです。
下記の前提知識が必要とのことです。
・Pythonの基本が理解できている
・Linuxの基本的なコマンドが使える
実際に動かせるアプリケーションを作れるのは良いですね。
コードを書いて、動かすことでスムーズに学ぶことができます。
「目次」を確認して
Chapter1からChapter13までで、構成されています。
Chapter1でWebアプリを開発するにあたっての基本方針の紹介、Chapter2でWebアプリの仕組みやソフトウェアなどについて解説するとのこと。
Chapter3からDjangoの基礎知識を学習していきます。
Chapter4で、Webアプリの画面設計や開発環境の構築を行うようです。
Chapter5からWebアプリの開発・バージョン管理システムの学習・問い合わせページ作成・認証機能追加など
Webアプリのさまざまな機能作成や、開発に必要な知識について学んでいくようです。
Webアプリ開発に必要なことを一通り学べそうだなと感じました。
現場で使える Django の教科書《基礎編》
「現場で使える Django の教科書《基礎編》」を確認しました。
横瀬 明仁さんが書かれていて、2018年8月に個人出版されたようです。
「はじめに」を確認して
この書籍はDjangoを現場で使う際に必要になる基礎知識をまとめた解説書とのこと。
この本では座学が中心のため、基本的には手を動かさずに読めるようになっているとのことです。
ですが、実際に使うことで、その真価を発揮すると書かれています。
全体を把握したら実際にDjangoを動かしながらトライアンドエラーで学んでいってくださいとのことです。
対象読者は、下記のような方になります。
・Djangoのベストプラクティスを学びたい中級者
・Djangoで一度挫折した人
・Djangoの日本語書籍が無くて困っている人
「目次」を確認して
第1章から第15章までで、構成されています。
第1章でDjangoの概要、第2章で全体像やMTVフレームワークについて、第3章でプロジェクトの構成を学んでいくようです。
第4章からURLディスパッチャ・ビュー・モデル・テンプレート・フォーム・ミドルウェアについて学んでいきます。
第10章で設定ファイル(setting.py)・DBマイグレーション、開発用のWebサーバや管理サイトについて学んでいくようです。
Django自体の機能について、しっかりと書いている印象を受けました。
Laravelなど他のフレームワークを知っている方ならスムーズにDjangoの機能を理解していけそうです。
実践Django Pythonによる本格Webアプリケーション開発
「実践Django Pythonによる本格Webアプリケーション開発」を確認しました。
芝田 将さんが書かれていて、翔泳社から2021年7月に出版されています。
「はじめに」を確認して
Webアプリケーションを作るには、Djangoについての理解だけでなく、HTTPやMySQLについての理解などが必要です。
この書籍には、こうした関連して必要になる知識もあわせて解説されているとのこと。
初心向けの情報ばかりではなく、やや高度な内容も含まれているとのことです。
この書籍の前提知識は、下記のようになります。
・簡単なWebアプリケーションの開発経験がある(言語・フレームワーク問わず)
「目次」を確認して
Chapter1からChapter9までで、構成されています。
Chapter1でコードスニペット共有サイトを開発するとのこと。
Djangoのプロジェクトの始め方から、Hello Worldを表示・データベース連携・テンプレートエンジンについてなど学んでいきます。
Chapter2ではモデル定義とクエリ操作を学んでいくようです。
モデルについてだけではなく、N+1問題やSQLインジェクションなど、Webアプリケーション作成時に知っておくべき知識についても書かれています。
Chapter3ではビュー、Chapter4ではテンプレートエンジン、Chapter5ではフォームについて学んでいきます。
Chapter6ではテスト、Chapter7で認証・認可、Chapter8でWebAPI開発をしていくとのことです。
最後のChapter9ではケース別のレシピ集になっているとのこと。
最初に簡単なアプリケーションを開発して、後からDjangoについての詳細な機能を学んでいく構成のようです。
しっかりと機能面について学んでいけそうだなと感じました。
Django4 Webアプリ開発 実装ハンドブック
「Django4 Webアプリ開発 実装ハンドブック」を確認しました。
チーム・カルポさんが書かれていて、秀和システムから2022年4月に出版されています。
「はじめに」を確認して
この本はDjangoでWebアプリケーションを開発するための本で、最新のDjango4に対応させた改訂版とのこと。
一人で、Djangoの基礎から実践までを学べるようにブログアプリ・会員制フォトギャラリーアプリを題材にして解説しています。
対象読者は下記になるとのことです。
・Pythonの基本は習得済み
HTML/CSSの知識も必要になるけど、学習の負荷を減らすために「Bootstrap」を使っているとのこと。
HTML/CSSとJavaScriptはあらかじめ用意されたソースファイルを利用して、本格的なデザインのページを構築できるとのことです。
最新のDjango4に対応している本です。
フロントエンドは既に用意されているコードを利用して、バックエンドのDjangoに注力して学習できそうですね。
「目次」を確認して
第1章から第8章までで、構成されています。
第1章はDjangoの使い方についての概要です。
第2章は開発するための準備(環境構築)をするようです。
第3章ではプロジェクトを作成して、トップページを作ってみるようです。
第4章ではBootstrapを使って、フロントのページを綺麗にするとのこと。
第5章でデータベース連携、第6章でメール送信を行うようです。
第7章で会員制フォトギャラリーを開発して、第8章でPythonAnywhereを使ってWebアプリを公開してみるようです。
実際にアプリを作って、学んでいくスタイルになっているようです。
Djangoのおすすめ本のまとめ
今回紹介した本をまとめました。
タイトル | 出版社 | 価格(Kindle) | ページ数 |
---|---|---|---|
動かして学ぶ!Python Django開発入門 | 翔泳社 | ¥2,529 | 581ページ |
現場で使える Django の教科書《基礎編》 | 個人 | ¥1,600 | 192ページ |
実践Django Pythonによる本格Webアプリケーション開発 | 翔泳社 | ¥3,658 | 581ページ |
Django4 Webアプリ開発 実装ハンドブック | 秀和システム | ¥2,495 | 552ページ |
Djangoの本はどれが良い?(紹介した本の総括)
今回はDjangoの学習におすすめの本を紹介しました。
最後に今回おすすめした本を、筆者の独断と偏見でどれが良いか考えてみます。
個人的には「実践Django Pythonによる本格Webアプリケーション開発」が良さそうだなと感じました。
Pythonの前提知識が必要
まず前提として、どの本もPythonの基礎知識が必要になります。
基本的なPythonの知識がないときは、まずはPythonの本で学んでみましょう。
・Pythonの学習におすすめの本5選【現役エンジニア選定】
バージョンは最新が良い?
次にDjangoのバージョンですが、バージョン4で学習できる方が良いですが、4対応の本は少ないようです。
「Django4 Webアプリ開発 実装ハンドブック」の「はじめに」にも書いていますが、バージョン3で作ったものも、4で動くという情報がありました。
そのため、バージョン3の本で学習しても問題なさそうです。
手を動かして覚えたい人向け
作りながら学ぶ書籍として、「動かして学ぶ!Python Django開発入門」と「Django4 Webアプリ開発 実装ハンドブック」がありました。
また「実践Django Pythonによる本格Webアプリケーション開発」は最初に作るパートがあって、次項から詳しい説明があるようなので、
作りながら学ぶことで、スムーズに学んでいくことができそうです。
Djangoの機能について詳しく
Djangoの機能について詳しく学べそうなのは、「実践Django Pythonによる本格Webアプリケーション開発」と「現場で使える Django の教科書《基礎編》」かなと思いました。
目次を確認すると、モデルやビューなどの機能について、深く記載されている項目がありそうだったからです。
特に「現場で使える Django の教科書《基礎編》」については、Djangoの機能面について詳しく書いてそうだなと感じました。
いろいろ書きましたが、人によって「読みやすい・読みにくい」と感じることがあるかと思います。
Amazon試し読みや書店で、一度確認してみてください。
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