今回はVue.jsの学習におすすめな本を4つ紹介しています。
学習に本が必要かも考えてみたので確認してみてください。
Vue.jsの学習に本が必要?
Vue.jsはJavaScriptでWebアプリケーションのフロントエンドを開発するときに使われるフレームワークです。
SPA(シングルページアプリケーション)の構成でフロントエンドを作っていくなどに使われます。
Vue.jsは公式サイトのドキュメントも充実しています。
JavaScriptがある程度できて、他のJavaScriptフレームワークを触ったことがある人は、公式ドキュメントのみでも使っていくことができるかもしれません。
一度公式ドキュメントを確認して、使っていけそうか確認してみてください。公式のドキュメント(バージョン3)はこちらになります。
本を見ると、全体を通して体系的に学ぶことができます。
プログラミングに慣れていない人や、公式ドキュメントではわからない場合には、購入を検討しましょう。
業務で使う場合などは、購読しておくと学習コストが下がって良いかと思います。
バージョンに注意しよう
Vue.jsのバージョン3からはComposition APIという書き方ができるようになりました。
そのため、Vue.jsのバージョン2までのOptions APIの本だと、最新のComposition APIに対応していないので気をつけましょう。
基本的には最新のComposition APIを使っていく方が良いと思います。
どちらのバージョンを使うかを意識して、本を購入するようにしましょう。
JavaScriptがわからないとき
JavaScriptがわからないときは、まずはJavaScriptの学習からやっていきましょう。
Vue.jsのフレームワークの内部にもJavaScriptが使用されています。
こちらにJavaScriptのおすすめの本を紹介しているので、まずはJavaScriptから学習してみてください。
JavaScriptに慣れてから、Vue.jsの学習に進んでいきましょう。
また、Webアプリケーションでフロントを作る際にはHTML/CSSの知識も必要です。
こちらもWebサイトや本で確認していきましょう。
Vue.jsの学習におすすめの本4選
それでは、おすすめの本を紹介していきます。
自分が持っている本と、Amazonで「Amazonの試し読み」を確認しておすすめできそうなものを紹介しています。
Vue.js入門 基礎から実践アプリケーション開発まで
「Vue.js入門 基礎から実践アプリケーション開発まで」を確認しました。
川口和也さんと他4名で書かれていて、技術評論社から2018年9月に出版されています。
「まえがき」を確認して
著者の川口和也さんがVue.jsを使ってきた流れについて書いています。
そしてVue.jsは学習コストが少なく、シンプルで強力な機能を持っていて、高い拡張性と自由度を備えたライブラリであるということが説明されています。
この本では、読者がVue.jsを使いこなせるように、わかりやすく読める入門書として執筆されたということです。
想定読者は下記になるとのこと。
・Webフロントエンド専業ではないが、フロントエンドを描きたいエンジニア
また、前提知識でHTML/CSS/JavaScriptの一般的な知識や記述方法は理解していて、コマンドラインの基本的な知識が必要とのことです。
目次を確認して
1章から10章までで構成されています。
1章ではVue.jsの歴史から、基礎や概念の解説があります。
2章ではVue.jsの基本文法を学んで、3章でコンポーネントの基礎を学ぶということです。
4章〜7章で、ルーティングや単一ファイルコンポーネント、Vuexによる状態管理などを学んでいきます。
8章〜10章でVue.jsを中心とした大規模なアプリケーション開発について書いています。
筆者も持っている本です。
小さなプログラムから書いていき、少しずつステップアップして学んでいくのでわかりやすいです。
これからはじめるVue.js3 実践入門
「これからはじめるVue.js3 実践入門」を確認しました。
山田祥寛さんが書かれていて、SBクリエイティブから2022年3月に出版されています。
「はじめに」を確認して
この本はVue.jsを初めて学ぶ人のための書籍ということが記載されています。
JavaScriptは既にひととおり理解していることが前提とのことです。
目次を確認して
1章から11章までで構成されています。
1章から2章が導入編で、JavaScriptのフレームワークについてから始まって、Vue.jsの特徴を解説しているということです。
3章から6章が基本編で、ディレクティブ・コンポーネント・プラグインなどの基本的な要素について学ぶということです。
7章から11章が応用編で、Vue CLI/Viteやルーティング・データ永続化などを学んでいくということです。
目次を確認すると、6章で新しい書き方のComposition APIについても書いてあります。
Vue3 フロントエンド開発の教科書
「Vue3 フロントエンド開発の教科書」を確認しました。
齊藤新三さんが書かれていて、技術評論社から2022年9月に出版されています。
「はじめに」を確認して
この本はVue.jsのバージョン3とTypeScriptでコーディングするための入門書とのことです。
最終的には非同期処理を含め、シングルページアプリケーションが作成できるところまでを目指します。
Vue.jsのバージョン3から、標準サポートされるようになったTypeScriptとComposition APIを使って解説していくようですね。
目次を確認して
1章から13章までで構成されています。
1章から3章までは導入編で、Vue.jsの歴史の解説から始まって、コーディングの準備を行います。
また、Vue.jsのプログラミングの基礎的なところを確認していくようです。
4章から11章までが基本編になり、ディレクティブやコンポーネント、Piniaを使った状態管理などを学んでいきます。
12章から13章が応用編です、非同期処理とユニットテストについて学んでいきます。
TypeScriptとComposition APIということで、最新の書き方が学べそうです。
みんなのVue.js
「みんなのVue.js」を確認しました。
野田陽平さん、他5名で書かれていて、技術評論社から2021年2月に出版されています。
「はじめに」を確認して
この本は入門書ではなく、初心者向けではないということです。
実際に開発現場でのさまざまな試行錯誤をまとめたものということです。
表紙に書いてあるとおり、実際の開発現場で役立つノウハウが書いているようですね。
目次を確認して
1章から8章までで構成されています。
1章ではルーティングやレンダリングをパフォーマンスの観点から解説しているとのこと。
2章では、状態管理パターンについて、Vuexやストアパターンのメリット・デメリットなどを書いているようです。
3章では、Vue.jsのCSS設計について書いているようです。
Scoped CSSを活用したVue.jsにおけるCSS設計についての解説やトピックスなどが掲載されているとのことです。
4章から7章ではUIコンポーネント・品質向上・パフォーマンスについてなどが書いています。
パフォーマンスや状態管理パターンなど、実際に現場で開発していて、頭を悩ませそうなところについて書いていそうです。
筆者も現場でVue.jsを使うことがあるので、読んでみたいなと感じました。
Vue.jsのおすすめの本を比較
今回紹介したVue.jsの本をまとめてみました。
タイトル | 出版社 | 価格 | 出版日 |
---|---|---|---|
Vue.js入門 基礎から実践アプリケーション開発まで | 技術評論社 | 3,718円 | 2018/9/22 |
これからはじめるVue.js3 実践入門 | SBクリエイティブ | 3,740円 | 2022/3/19 |
Vue3 フロントエンド開発の教科書 | 技術評論社 | 3,960円 | 2022/9/28 |
みんなのVue.js | 技術評論社 | 2,508円 | 2021/2/18 |
Vue.jsの本は、どれを買うと良いか?
今回はVue.jsの学習におすすめの本を4つ紹介しました。
Vue.jsが初めての方には「これからはじめるVue.js3 実践入門」がいいのではないでしょうか。
基本的な解説から、Composition APIについてなど、全体的に網羅されていそうです。
「Vue.js入門 基礎から実践アプリケーション開発まで」は良い内容なのですが、発売されたのが2018年で内容がバージョン2になります。
現時点ではバージョン3について書いているものを選んだほうが良いかと思います。
バージョン2の方から理解していきたいという場合にはおすすめです。
「Vue3 フロントエンド開発の教科書」はComposition APIとTypeScriptを使った内容になります。
コードを書くときにこのふたつを使う方が見やすくわかりやすいコードになるので、今後はこちらがスタンダードになりそうです。
最新の環境で学習していきたいときに良いかと思います。
「みんなのVue.js」では実際の現場で、頭を悩ませそうなところについて書いています。
現役エンジニアの方で、目次を見て気になる内容があれば、手に取ると参考になると思います。
使いたいVue.jsのバージョンに注意して、現状の自分の状況にあったものを選んでいきましょう。
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