Pythonのmin関数の使い方について書いています。
min関数を使うことで、渡した値やイテラブルのデータから最小値を見つけることができます。
最初にmin関数の使い方について解説して、次にいろいろなデータ型を渡したサンプルコードを紹介しています。
載せているコードについては、Pythonのバージョン3.11.0を使っています。
min関数の使い方
min関数は渡した値の最小値を取得することができる関数です。
使うときには、値を並べて使うか、リストなどのイテラブルなデータ型を渡します。
値を並べて最小値を取得する
値を並べて使うときには、下記のようにします。
value = min(10, 7, 33, 21, 66)
print(value) # 7
最初にmin関数に複数の値を渡しています。
このようにカンマで区切って、複数の値を渡すことが可能です。
そして、min関数からの返り値をvalue
変数で受け取っています。
value
変数を出力すると「7
」になりました。
このように、最小値が返ってきて表示できました。
イテラブルなデータ型を渡す
下記のように、リストなどのイテラブルなデータ型を渡して、最小値を取得することもできます。
numbers = [12, 23, 5, 17, 8]
value = min(numbers)
print(value) # 5
最初に、数値を5つ入れたnumbers
リストを作りました。
次の処理で、numbers
リストをmin関数に渡しました。
返り値をvalue
変数で受け取っています。
出力すると「5
」になりました。
このように、渡したイテラブルなデータ型の最小値を取得することができます。
引数と戻り値
引数と戻り値をまとめます。
引数
複数の値を渡すときには、下記のようにカンマで区切って渡せました。
min(value1, value2, value3, ...)
イテラブルのデータ型を渡すときには、そのままひとつ渡すだけでした。
min(iterable)
戻り値
返ってくるのは、渡した値の最小値です。
min関数を使ったサンプルコード5選
min関数を使ったサンプルコードを書いています。
下記のデータ型を渡して、試してみました。
・リスト
・タプル
・辞書
・集合
文字列
アルファベットの文字列を並べてみました。
fruit = min('peach', 'banana', 'apple', 'grape', 'orange')
print(fruit) # apple
min関数に、5つの果物名(英語)を引数として渡しました。
print関数で確認すると、「apple
」が出力されました。
mix関数を使って、アルファベット順で一番先頭に近いものが取得できました。
ひらがなを渡す
ひらがなをリストで渡してみました。
fruits = ['ぶどう', 'ばなな', 'れもん', 'みかん', 'りんご']
fruit = min(fruits)
print(fruit) # ばなな
fruits
変数に、ひらがなの果物名を5つ入れて、リストを作りました。
その次の処理で、min関数に作ったfruits
変数を渡しました。
返ってきた値をfruit
変数に入れて、出力すると「ばなな
」になりました。
濁点は関係なく、五十音順の先頭に近いものが最小値として取得できるようです。
リスト
リストに数値を渡して、最小値を取得してみました。
numbers = [8, 3, 10, 12, 22]
minValue = min(numbers)
print(minValue) # 3
numbers
変数に5つの数字を渡して、リストを作りました。
min関数に作ったリストを渡して、minValue
変数で受け取りました。
print関数で出力すると、最小値の「3
」が表示されました。
タプル
タプルを渡して、最小値を取得してみます。
numbers = (12, 111, 32, 11, 22, 77)
minValue = min(numbers)
print(minValue) # 11
numbers
変数に6つの数字で、タプルを作りました。
min関数に作ったタプルを渡して、minValue
変数で受け取っています。
print関数で出力すると、最小値の「11
」が表示されました。
辞書
辞書を渡して、最小値を取得してみます。
dictFruits = {'pink': 'peach', 'blue': 'grape', 'red': 'apple', 'yellow':'banana' }
minValue = min(dictFruits)
print(minValue) # blue
dictFruits
変数に4つのキーと値で、辞書を作りました。
その次の処理で、min関数に渡して、最小値をminValue
変数で受け取っています。
print関数で出力すると、「blue
」が表示されました。
このように辞書の場合には、キーの最小値が取得されます。
集合
集合を渡して、最小値を取得してみます。
numbers = {33, 22, 5, 40, 3, 21}
minValue = min(numbers)
print(minValue) # 3
numbers
変数に、6つの値で集合を作りました。
その後にmin関数にnumbers
変数を渡して、集合の最小値を取得しています。
出力すると最小値の「3
」が表示されました。
min関数のまとめ
今回はPythonのmin関数について書きました。
記事の内容をまとめると、下記のようになります。
・min関数にはカンマで値を並べて渡すか、イテラブルなデータ型を渡すことができた。
・文字列/リスト/タプル/辞書/集合で使えることが確認できた。
・辞書でmin関数を使うと、キーの値の最小値が取得できた。
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