SQL Serverの学習におすすめの本を2つ紹介します。
最初にSQL Serverについて簡単に説明して、その後におすすめの本を紹介しています。
最後にSQL Serverを「どの本で学ぶと良いか」の考えてまとめていますので、確認してみてください。
※Amazonのお試し読みでひとつずつ確認して、良さそうな本を選んでいます。
SQL Serverとは?
SQL Serverはマイクロソフトが開発し、提供しているリレーショナルデータベース管理システム。
リレーショナルデータベース管理システムは、RDBMSと省略されることもあります。
リレーショナルデータベース管理システムとして、SQL Serverを含め下記のソフトウェアが存在します。
・Postgre SQL
・Oracle Database
・Microsoft SQL Server
Webシステムを作るときには、欠かせないのがデータベースです。
筆者はWebシステムの開発に携わっていますが、基本的にWebシステムを作っている現場では、何らかのデータベースを使っています。
SQL Serverは、.NETでシステムを開発するときに使われている印象です。
筆者も.NETでのシステム開発に携わっていたときに使用していました。
SQLとは?
前述したデータベースからデータを取得したり、更新したりするときに使うのがSQLというデータ操作言語です。
Webシステムなどを開発する業務に携わる場合には、SQLは学んでおきたい技術です。
SQL Serverの学習におすすめの本2選!
SQLの細かいところはデータベースごとに違うことがあります。
ですが、大体は同じようにSQLを書くことができます。(標準のSQL規格があるため)
初心者の方は、それぞれのデータベースの本を読む前に、SQLやデータベースの概念など基本的な内容を学んでいくと良いのではないでしょうか。
・SQLの学習におすすめ本5選!【現役エンジニア選定】
次項からは、筆者が確認して、SQL Serverについて書いている本を2つピックアップしました。
どちらもSQLやデータベースについてはわかっていて、SQL Serverについての理解を助ける書籍になっていそうです。
絵で見てわかるSQL Serverの仕組み
「絵で見てわかるSQL Serverの仕組み」を確認しました。
平山 理さんが書かれていて、翔泳社から2020年9月に出版されています。
「はじめに」を確認して
筆者は26年間、SQLServerを使っているユーザーとのこと。
経験の中で重大な障害を解決するためには、SQL Serverの基本動作の理解がとても重要ということを痛感しているとのことです。
そのため、本書ではSQL Serverの基本的なアーキテクチャを体系的に紹介しています。
そして内部構造や特性、振る舞いなどについて、できるだけシンプルにわかりやすく説明していくつもりとのことです。
さまざまな局面で、SQL Serverの動作を推測する際の材料を提供することをゴールにしているとのことです。
「目次」を確認して
1章から12章までで、構成されています。
1章ではCPUリソースの最適化というタイトルで、SQL ServerのスケジューラやWindowsのスケジューラについての話があるようです。
2章ではI/O操作の理解ということで、データベースの実態やデータベースファイルへのアクセスパターンなど、IOが発生する箇所についての記載があるようです。
3章ではメモリ管理、SQL Serverの仮想アドレス空間についてや、物理メモリサイズ、SQL Serverのメモリ使用量などについて記載されているようです。
4章以降はデータベース構造の原理・行ストア型テーブル・列ストア型オブジェクト・メモリ最適化オブジェクトなどを学んでいきます。
「絵で見てわかる」とあったので、簡単な内容かと思っていました…。
ですが、確認してみると、SQL Serverの動作について深掘りした、濃ゆい内容になっているようです。
実際に開発現場で使われる人に良さそうです。
SQL Server Transact-SQLプログラミング 実践開発ガイド
「SQL Server Transact-SQLプログラミング 実践開発ガイド」を確認しました。
五十嵐 貴之さんが書かれていて、技術評論社から2019年10月に出版されています。
「はじめに」を確認して
本書はSQL Serverに特化した解説書とのこと。
SQL Serverデータベースを新たに学ぶ方から、実務経験3年程度の知識を持つ方までを対象にしているとのことです。
「目次」を確認して
第1章から第12章までで、構成されています。
第1章でSQL Serverの概念について学び、第2章でデータベースオブジェクト(データ型やキー・制約)などを学びます。
第3章で運用と管理について書いています。
第4章・第5章でSQLについて学んで、第6〜9章でTransact SQLについて学ぶとのこと。
最後の第12章ではC#からSQL Serverに接続してみるようです。
SQLについて学ぶ章もあるようですが、駆け足になっている印象を受けました。
そのため初心者よりも、SQLやデータベースに慣れた方が対象な気がしました。
SQL Serverのおすすめ本のまとめ
今回紹介したSQL Serverの本をまとめました。
タイトル | 出版社 | 価格(Kindle) | ページ数 | 難易度 |
---|---|---|---|---|
絵で見てわかるSQL Serverの仕組み | 翔泳社 | ¥2,574 | 538ページ | 中・上級者 |
SQL Server Transact-SQLプログラミング 実践開発ガイド | 技術評論社 | ¥3,741 | 819ページ | 中・上級者 |
SQL Serverの本はどれが良い?(紹介した本の総括)
今回はSQL Serverの学習におすすめの本を紹介しました。
最後に筆者の独断と偏見から、どれがいいか考えてみます。
初心者の方は、こちらの記事でSQLに特化した書籍で、SQLやデータベースの概念をまず学ぶと良いのではないでしょうか。
その上でSQL Serverについて、特化して知りたくなったときに「絵で見てわかるSQL Serverの仕組み」や「SQL Server Transact-SQLプログラミング 実践開発ガイド」が良さそうです。
特に業務で頻繁に使うことがありそうな人は「絵で見てわかるSQL Serverの仕組み」を読んで、SQL Serverの動作について詳しくなっておくと良さそうな気がしました。
いろいろ書きましたが、人によって「読みやすい・読みにくい」と感じることがあるかと思います。
Amazon試し読みや書店で、一度確認してみてください。
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