SQLの学習におすすめの本を5つ紹介します。
最初にSQLについて簡単に説明して、その後におすすめの本を紹介しています。
最後にSQLを「どの本で学ぶと良いか」の考えてまとめていますので、確認してみてください。
※Amazonのお試し読みでひとつずつ確認して、良さそうな本を選んでいます。
SQLとは?データベースと違うのか?
SQLはリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)を操作するための言語です。
データベースというと、基本的にはシステム開発で使うリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)を指します。
リレーショナルデータベース管理システムとして、下記のソフトウェアが存在します。
・Postgre SQL
・Oracle Database
・Microsoft SQL Server
Webシステムを作るときには、欠かせないのがデータベースです。
筆者は業界歴13年ほどになりますが、基本的にWebシステムを作っている現場では、何らかのデータベースを使っています。
このデータベースで使えるのがSQLになります。
SQLを書くことで、基本的な問い合わせ文(データの追加・更新・取得・削除)から、複雑な処理を行うなど「データを使った処理」をこなすことができます。
Webシステムの開発を行なったり、システムに携わるときには、ぜひ覚えておきたい技術です。
人気のあるデータベースには、先ほどあげた上記の4つがあります。
標準のSQL規格があるため、それぞれのデータベースで大体は同じようにSQLを書くことができます。
MySQLやPostgreSQL、Oracleなどデータベースごとに本があります。
ですが、初心者の方は概念や、基本的な問い合わせ文を覚えた方が良いので、まずはSQLの本を読んでいくとよさそうです。
その後に、それぞれのデータベースでのチューニングなど高度な技術を身につけていきましょう。
SQLの学習におすすめの本5選!
筆者が確認して、学習にオススメな本を5つピックアップしました。
スッキリわかるSQL入門 第3版 ドリル256問付
「スッキリわかるSQL入門 第3版 ドリル256問付」を確認しました。
中山 清喬さんと飯田 理恵子さんが書かれていて、株式会社フレアリンクが監修しています。
インプレスから2022年3月に出版されています。
Amazonページを確認して
スッキリわかるシリーズのSQL入門の本になります。
豊富な図解と、ていねいな解説により、SQLのスキルがスッキリ楽しくグングン身につく一冊とのこと。
Webブラウザで実行して、学習できるdokoQLの環境がついているため、環境構築不要でSQLが学べるとのことです。
また、巻末にはアウトプット学習用に、256問のドリルが掲載されています。
数ページ確認しましたが、吹き出しやイラストが入っているので、理解しやすそうだなと感じました。
実際に動かして学ぶことで、しっかりと覚えていけるので、ドリルがついているのも良いところですね。
「目次」を確認して
目次はインプレスの公式ページのこちらから確認できます。
第0章から第12章までで、構成されています。
基礎的な文法から始めて、集計やグループ化、サブクエリやテーブル結合などを学んでいくようです。
トランザクションやテーブル作成、テーブル設計なども目次に書いていました。
SQL 第2版 ゼロからはじめるデータベース
「SQL 第2版 ゼロからはじめるデータベース」を確認しました。
ミックさんが書かれていて、翔泳社から2016年6月に出版されています。
「はじめに」を確認して
本書はプログラミング・システム開発の経験がない初心者を対象にしているとのこと。
リレーショナルデータベースとSQLの使い方を解説する書籍になります。
主流のデータベースはRDBMSで、リレーショナルデータベースとSQLをマスターすれば、”データベースのスペシャリスト”になれると書いています。
筆者もシステムに携わってきましたが、RDBMS以外のデータベースはほとんど触ることがなかったです。
本書の対象は、下記のような方になるとのことです。
・自己流でSQLを覚えたが、体系的に勉強したい人
・データベースを使い始めたが、どうすれば良いかわからない人
「目次」を確認して
第0章から第9章までで構成されています。
第0章でSQLの学習環境を作るようです。学習環境としてはPostgreSQLを使います。
第1章ではデータベースとSQLの概念について学びます。
第2章でデータ取得(SELECT)、第3章で集約や並び替え(GROUP BY・ORDER BY)、第4章で更新(UPDATE)を学んでいきます。
第5章〜第8章でサブクエリ・集合(UNION)・ウィンドウ関数などを学んでいくようです。
最後の第9章ではJavaアプリケーションからPostgreSQLに接続してみるようです。
SQLを使うときに、必要な基本的なことは、しっかり学んでいけそうだなと感じました。
いちばんやさしい SQL入門教室
「いちばんやさしい SQL入門教室」を確認しました。
矢沢 久雄さんが書かれていて、ソーテック社から2019年5月に出版されています。
「はじめに」を確認して
本書は初心者向けのSQL入門書とのことです。
この本ではMySQLを使って、SQLを実際に動かして体得していくとのこと。
本の中では、Windows 10にMySQLをインストールします。
そして、データベースの作成・取得・登録・更新・削除など、基礎からSQLを学習してきます。
「目次」を確認して
Chapter1からChapter5までで構成されています。
Chapter1でデータベースの概要を学んで、MySQLをインストールして使い始めるようです。
Chapter2でSELECT文を使った検索、Chapter3で並び替えや集約、Chapter4でビューとサブクエリを学ぶようです。
最後のChapter5で更新系のSQLを使います。
基本的には参照系を中心に学ぶようです。
参照系だけ使うひとや、簡単な内容から始めたい方に良さそうです。
SQL実践入門
「SQL実践入門」を確認しました。
ミックさんが書かれていて、技術評論社から2015年4月に出版されています。
「はじめに」を確認して
この本の目的は、パフォーマンスの良いSQLの書き方、特に大量データを処理するときの効率の良いSQLを学ぶことです。
データベースのパフォーマンスについて理解するには、SQLだけでなく、データベース内部のアーキテクチャやハードウェアの特性まで含めた知識が必要になるとのこと。
本書では、そのようなブラックボックスなところをわかりやすくすることが目的とのこと。
基本的なSQLを学んで、悩みが出始めた方が対象になりそうです。
どんなSQLを書くと、パフォーマンスが良くなるかなど、現場で実際に使うときにあると良い知識が学べそうですね。
「目次」を確認して
第1章から第10章までで構成されています。
第1章でDBMSのアーキテクチャについて、内部的な動作に関するモデルなどの解説があるようです。
第2章からSQLの基礎・条件分岐・集約やループ、結合などについて書いています。
それぞれどのようにパフォーマンスに影響を与えているかなどを解説されているようです。
最後に第10章でインデックスについて語られているようです。
筆者もパフォーマンスには悩ませられることがあるので、読んでみたくなりました。
SQLクックブック 第2版
「SQLクックブック 第2版」を確認しました。
Anthony Molinaroさん、Robert de Graafさんが書かれていて、嶋田 健志さん監修、木下 哲也さんが翻訳しています。
オライリージャパンから2022年2月に出版されています。
「はじめに」を確認して
この本では、単純なクエリしか使っていないユーザーの知識を増やしてくれるとのこと。
読み終えると、BIレポート作成やテキストデータ照合・統計分析などに、どのようにSQLを使えばよいかわかるとのことです。
この本の対象読者は、さらに良いクエリを書きたいと考えているSQLユーザーを対象にしています。
能力としては、既にある程度SQLを知っていることが前提とのこと。
データベースの理論的側面や設計などは説明しないとのこと。
クックブックという通り、SQLを使うときに役に立つレシピ集になっているようです。
「目次」を確認して
目次を確認すると、「XXXの時は〜する」という感じで、逆引き形式になっているようです。
例えば、「テーブルから列の一部を取得する」・「クエリ結果を指定の順序で返す」などです。
数ページみてみると、レシピに対しての解決策が、下記のデータベースそれぞれの書き方で書いているようです。
・MySQL
・PostgreSQL
・Oracle
・SQL Server
データベース毎の書き方の細かな違いのモヤっとが埋められそうだなと感じました。
SQLのおすすめ本のまとめ
今回紹介した本をまとめました。
タイトル | 出版社 | 価格 | ページ数 | 難易度 |
---|---|---|---|---|
スッキリわかるSQL入門 第3版 | インプレス | ¥3,080 | 512ページ | 初心者 |
SQL 第2版 ゼロからはじめるデータベース | 翔泳社 | ¥2,068 | 336ページ | 初心者 |
いちばんやさしい SQL入門教室 | ソーテック社 | ¥2,178 | 240ページ | 初心者 |
SQL実践入門 | 技術評論社 | ¥2,838 | 539ページ | 中・上級者 |
SQLクックブック 第2版 | オライリージャパン | ¥4,400 | 560ページ | 中・上級者 |
SQLの本はどれが良い?(紹介した本の総括)
今回はSQLの学習におすすめの本を紹介しました。
最後に筆者の独断と偏見から、どれがいいか考えてみます。
まずは、SQLをあまり使ったことのない初心者向けです。
SQLの参照を中心に、簡単な本から学びたい場合には「スッキリわかるSQL入門 第3版」がいいのではないでしょうか。
全体的にSQLについて学びたい場合には「SQL 第2版 ゼロからはじめるデータベース」または「いちばんやさしい SQL入門教室」が良さそうです。
次にSQLを使ったことがある人向けです。
SQLのパフォーマンスに悩んでいる人や、データベースの背景などを学びたい人は「SQL実践入門」を確認してみましょう。
「SQLクックブック 第2版」は逆引きできるレシピ集です。
目次を確認してみて、気になる内容があったら読んでみると良いかと思います。
読みやすい・読みにくいなど人によって、評価が変わってくるかと思います。
ぜひ、Amazonの試し読みや書店などで、いろんな書籍を確認してみてくださいね。
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