ウォール街のランダムウォーカーのレビュー! 【インデックス最強説】

ウォール街のランダムウォーカーのレビュー! 【インデックス最強説】 書籍レビュー

今回は「ウォール街のランダムウォーカー 第12版」を読んだのでレビュー・感想を書きました。
筆者は12版を読みましたが、新しい版が出ているようです。


ウォール街のランダムウォーカーについて

こちらの本はバートン・マルキールさんが書かれていて、井手 正介さんが訳されています。
第13版は2023年5月に日本経済新聞出版から発売されています。

公式のページには下記のように記載があります。

全世界で読まれている「投資のバイブル」1973年の初版以来、全米累計200万部を超え、「投資の名著」として絶賛されるベスト&ロングセラー
A Random Walk Down Wall Streetの最新版。
本書の主張は「インデックスファンドへの投資がベスト」というシンプルなものだが、類書と異なる点は、なぜ他の投資方法がインデックス投資に比べて劣っているのかを、データを示してしっかり論じているところだ。
過去のデータを鑑み、アクティブファンドの長期リターンが市場平均を下回ることを証明し、「猿がダーツで選んだポートフォリオを運用するのと等しい」とこき下ろすあたりは、読んでいて痛快かつ明快である。
引用:日経BOOKプラス

yasuaki
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筆者もAmazonでレビューがたくさん付いていて、筆者も株式投資をやっているので気になった読んでみました。
「投資のバイブル」ということで、有名な本のようですね… 知らなかった…

著者のバートン・マルキールさんは、プリンストン大学名誉教授で投信会社バンガードの社外取締役としても活躍されているとのこと。
インデックス・ファンドというコンセプトの生みの親らしいです。

目次について

目次は下記のように構成されています。

⚪︎ 第1部 株式と価値
第1章 株式投資の二大流派
第2章 市場の狂気
第3章 1960年代から90年代にかけてのバブル
第4章 21世紀は巨大なバブルで始まった
⚪︎ 第2部 プロの投資家の成績表
第5章 株価分析の二つの手法
第6章 テクニカル戦略は儲かるか
第7章 ファンダメンタル主義者のお手並み拝見
⚪︎ 第3部 新しい投資テクノロジー
第8章 新しいジョギング・シューズ――現代ポートフォリオ理論
第9章 リスクをとってリターンを高める
第10章 行動ファイナンス学派の挑戦
第11章 「スマート・ベータ」と「リスク・パリティー」--新しいポートフォリオ構築方法
⚪︎ 第4部 ウォール街の歩き方の手引
第12章 財産の健康管理のための10カ条
第13章 インフレと金融資産のリターン
第14章 投資家のライフサイクルと投資戦略
第15章 ウォール街に打ち勝つための三つのアプローチ
引用:日経BOOKプラス

ウォール街のランダムウォーカーのレビュー・感想!

ウォール街のランダムウォーカーのレビュー・感想!

全体的に納得できることが多く参考になりました。

最初の方は株式投資の歴史についての話があり、チューリップバブルやITバブルなど、いろいろ歴史的にみたバブルについて書いていました。
また、テクニカル分析やファンダメンタル分析についてなども書いています。

この本の筆者はインデックス・ファンドを勧めていて、テクニカル分析については究極的には無価値ということで否定しています。
ファンダメンタル(バリュー株投資)に関しては、ある程度認めているようでした。

ですが、エンロンショックなどが本書で取り上げられていて、個別銘柄を持つと、究極的には資産がなくなる可能性もあるよねということが書いてましたね…
確かに地政学リスク(地震や津波とか)や、突然会社の代表が亡くなることがあるかもしれない。
そんなことを考えると個別銘柄を持つとリスクは大きいよなという感じですよね。

そして、本書の結論としては「インデックス・ファンドに投資した方が、安全に利益を上げれる」ということでした。

分散投資の効果や、PERが低い株式はどれくらいのリターンがあるのかなど、グラフや表でファクトベースに語られています。
そのため、「なるほど…」と納得する内容になっています。

ただ、具体的な内容になるとアメリカのファンドなどが登場したりなど、ちょっと助長に感じるところもありました。
また、個人的には理解するのが難しい内容も結構ありました。

ウォール街のランダムウォーカーのまとめ

ウォール街のランダムウォーカーのまとめ

今回はウォール街のランダムウォーカーの感想・レビューを書きました。
オールカントリーなど、インデックス投資が勧められている昨今で、なぜインデックスが良いのかの裏付けをしてくれる内容でした。
投資の初心者が読むと難しいかと思うので、少し始めたけど結果が出ないなぁ、とか悩みが出てきたら読むといいのではないでしょうか。

この本を読んで、やっぱり「長期・分散・積み立て」かぁ…となりました。
個別株の比率が高めなので、インデックスの比率を上げていきたいなと思います。

ちなみにインデックスファンド(アメリカ)に投資した場合でも、下記のようにマイナスになる年も出てくるので、そこは覚悟が必要そうです。
(参考:東洋経済:妄信すると痛い目見る「S&P500」超不都合な真実)

年代 なんたらショック 下落率
2001年 ITバブル崩壊 -46%
2008年 リーマンショック -53%
2020年 コロナショック -20%

直近での最大マイナスはリーマンショックですが、最大で-50%ということは半分近くが飛んでいくので、1000万円だと500万円ですね。
調べてみるとリーマンショックからの回復は5年ほどかかったようです。

現在までのアメリカ株のチャートを見ると、長期的には上がっているので、下がったときにも動揺せずに持っておけるかが問題になりそうです。
そう考えると、ある程度は現金なども持っておいた方が良さそうですね。

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