C#のリストに対して、要素を追加する方法について書いています。
載せているコードについては、.Netのバージョン6(C#のバージョン10)で確認しました。
リストに要素を追加する
リストに要素を追加するには、Addメソッドを使うかAddRangeメソッドを使います。
Addメソッドはひとつの要素を追加します。
AddRangeメソッドは複数の要素を、リストから追加することができます。
Addメソッドを使って追加する
作成したリストからAddメソッドを呼び出すことで、要素を追加することができます。
List<string> fruits = new List<string>();
fruits.Add("apple");
fruits.Add("grape");
fruits.Add("orange");
foreach (var fruit in fruits)
{
Console.WriteLine(fruit);
}
文字列のリストとして、fruits
変数を用意しました。
そのあとにリストからAddメソッドを呼んで、要素を追加しています。
Addメソッドに渡しているのが追加する要素です。
3つの文字列を追加しました。
最後にforeach文で、fruits
リストの要素をすべて出力しています。
プログラムを実行すると、下記のように全て出力されました。
apple
grape
orange
宣言と一緒に値を追加する
C#のリストの宣言と一緒に値を追加します。
波括弧「{}
」を使うと、リストの宣言と一緒に値を追加することができます。
List<string> fruits = new List<string> {"apple", "grape", "orange", "peach"};
foreach (var fruit in fruits)
{
Console.WriteLine(fruit);
}
最初に文字列のリストを作成して、fruits
変数に代入しています。
ここで波括弧を使って、その中にカンマ区切りで値を並べています。
これで、値が宣言と一緒に代入されます。
プログラムを実行すると、下記のように全ての値が確認できました。
apple
grape
orange
peach
AddRangeメソッドを使って追加する
作成したリストからAddRangeメソッドを呼び出すと、リストから複数の要素を追加することができます。
List<string> fruits = new List<string>();
fruits.Add("apple");
fruits.Add("grape");
fruits.Add("orange");
List<string> fruits2 = new List<string>();
fruits2.Add("peach");
fruits2.Add("banana");
fruits.AddRange(fruits2);
foreach (var fruit in fruits)
{
Console.WriteLine(fruit);
}
fruits
変数に文字列のリストを作りました。
その後に、3つの文字列を追加しました。
次に新しいfruits2
変数を作ってリストを作りました。
そこに、2つの文字列をfruits2
リストに入れました。
そして、fruits
リストからAddRangeメソッドを呼び出しています。
AddRangeメソッドに、fruits2
リストを渡しています。
これで、fruits
リストにfruits2
リストの要素が全て追加されます。
最後にforeach文で、リストの内容を出力しています。
プログラムを実行すると、下記のようになりました。
apple
grape
orange
peach
banana
fruits
リストにfruits2
リストの要素が追加されたことが確認できました。
リストに要素を追加するサンプルコード3選
リストに要素を追加するサンプルを3つ書いてみました。
数値を追加する
C#の数値のリストを作りました。
List<int> scores = new List<int>();
scores.Add(100);
scores.Add(120);
scores.Add(155);
foreach (var score in scores)
{
Console.WriteLine(score);
}
最初にリストを作っていますが、「List<int>
」とすることで、数値を入れるためのリストを宣言しています。
作成したscores
リストに数値を3つ追加しました。
その後に、foreach文でループして確認しています。
プログラムを実行すると、下記のようになります。
100
120
155
Addメソッドで追加した、3つの数値が入ったことが確認できました。
論理値を追加する
C#の論理値のリストを作りました。
先ほど、int型を指定していたところをbool型に変えると良いです。
List<bool> flags = new List<bool>();
flags.Add(true);
flags.Add(false);
flags.Add(true);
flags.Add(false);
flags.Add(false);
foreach (var flag in flags)
{
Console.WriteLine(flag);
}
最初にリストを作っています、「List<bool>
」とすることで、論理値を入れるためのリストを宣言しています。
作成したflags
リストに論理値を5つ追加しました。
その後に、foreach文でループして確認しています。
プログラムを実行すると、下記のようになります。
True
False
True
False
False
Addメソッドで追加した、5つの論理値が入っていることが確認できました。
クラスのオブジェクトを追加する
同様にして、クラスのオブジェクトのリストを作ることもできます。
「<>
」の中に、使いたいクラスを指定します。
今回リストに使うクラスは、下記のUserクラスです。
public class User
{
public string name { get; set; } = "";
public int age { get; set; }
}
Userクラスを使って、下記のようにUserクラスのリストを作りました。
List<User> users = new List<User>();
users.Add(new User { name = "taro", age = 20});
users.Add(new User { name = "hanako", age = 25 });
users.Add(new User { name = "jiro", age = 33 });
foreach (var user in users)
{
Console.WriteLine(user.name);
Console.WriteLine(user.age);
}
最初にリストを作っていますが、「List<User>
」とすることで、Userクラスのオブジェクトを格納できるように宣言しています。
次の処理で、Addメソッドを使って、Userクラスのオブジェクトを3つ追加しました。
最後にforeach文でループ処理して、追加したUserオブジェクトのnameプロパティとageプロパティを表示しています。
プログラムを実行して確認しました。
下記のように追加したUserオブジェクトにアクセスできました。
名前:taro 年齢:20
名前:hanako 年齢:25
名前:jiro 年齢:33
リストに要素を追加のまとめ
今回はC#のリストに要素を追加する方法について書きました。
記事の内容をまとめると、下記のようになります。
・宣言と同時に追加するには、波括弧「`{}`」を使う。
・リストに対して、複数の要素をリストで追加するにはAddRangeを使う。
・リストの宣言時の「`<>`」に書くデータ型で追加できるデータが決まる。
・数値/論理値/クラスオブジェクトがリストに追加できることを確認できた。
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