Linuxコマンドのmkdirコマンドの使い方について書いています。
mkdirコマンドを使うことで、ディレクトリを作成することができます。
今回載せているコマンドはUbuntuの22.04.2で確認しました!
mkdirコマンドの使い方
mkdirコマンドを使うと、ディレクトリを作成することができます。
mkdirはMake Directoryの略になります。
例えば、下記のように実行します。
$ mkdir test
これで、現在居るディレクトリ(カレントディレクトリ)にtest
ディレクトリを作成することができます。
実際にmkdirコマンドを使ってディレクトリを作成した後に、lsコマンドで確認します。
そうすると、下記のようにディレクトリができていることが確認できました。
$ mkdir test
$ ls -l
total 4
drwxr-xr-x 2 root root 4096 May 25 08:17 test
mkdirコマンドのオプションは?
mkdirコマンドのオプションについて書いています。
オプション | 内容 |
---|---|
--help |
ヘルプの確認(Macでは使えない) |
-p | 階層構造でディレクトリを作成できる |
-v | 作成したディレクトリの情報を表示する |
-m | パーミッションを指定して、ディレクトリを作成できる |
-pオプションを使う
-p
オプションを使うと、「ディレクトリの下にディレクトリを配置」といったように階層構造でディレクトリを作成します。
例えば、下記のように実行することができます。
$ mkdir -p hoge/fuga/test
これで、現在居るディレクトリにhogeディレクトリができて、その配下にfuga、さらに配下にtestといったディレクトリができました。
treeコマンドで確認してみると、下記のように階層構造でディレクトリができたことが確認できました。
$ tree
.
`-- hoge
`-- fuga
`-- test
このように、階層構造でディレクトリを作成することができます。
階層作成で-pオプションがないとき
階層構造のディレクトリを作成したいときに、-p
オプションがないときにはエラーが表示されます。
$ mkdir hoge/fuga/test
先ほどのコマンドで、-p
をつけない場合は下記のようにエラーになるので気をつけましょう。
mkdir: cannot create directory 'hoge/fuga/test': File exists
絶対パスで指定もできる
先ほどは、相対パスでカレントディレクトリから指定しました。
下記のように絶対パスで作成することもできます。
$ mkdir -p /root/hoge/fuga/test
ルートディレクトリ(‘/’)から指定しました。
/root
は既にありますが、無視されて、「hoge・fuga・test」のディレクトリが作成されます。
-vオプションを使う
-v
オプションを使うと、作成したディレクトリの情報を表示してくれます。
例えば、下記のように実行します。
$ mkdir -pv /root/hoge/fuga/test
-p
オプションと-v
オプションを合わせて使っています。
実行すると、下記のように作ったディレクトリのパスを表示してくれます。
$ mkdir -pv /root/hoge/fuga/test
mkdir: created directory '/root/hoge'
mkdir: created directory '/root/hoge/fuga'
mkdir: created directory '/root/hoge/fuga/test'
-mオプションを使う
-m
オプションを使うと、パーミッションを指定することができます。
例えば、下記のように実行します。
$ mkdir -m 777 fuga
そうするとfuga
ディレクトリを作成して、「所有者・グループ・その他のユーザ」に対して、全権限を設定して作成します。
普通に作ったhogeディレクトリと比べてみます。
$ mkdir -m 777 fuga
$ mkdir hoge
$ ls -l
total 8
drwxrwxrwx 2 root root 4096 May 25 08:43 fuga
drwxr-xr-x 2 root root 4096 May 25 08:43 hoge
最初に777で、全権限を設定したfuga
ディレクトリを作りました。
次にオプションをつけずにhoge
ディレクトリを作成しました。
最後にls
コマンドで、権限を確認してみました。
そうすると、hoge
ディレクトリは「グループ・その他のユーザ」は書き込みができないようになっています。
このように、-m
オプションでは権限を設定してディレクトリを作成できます。
mkdirコマンドの使い方まとめ
今回はmkdirコマンドの使い方について書きました。
記事の内容をまとめると、下記のようになります。
・`-p`オプションを使うと、ディレクトリを一括して階層構造で作れた
・`-v`オプションで作成した時の情報が出力された
・`-m`オプションで、ディレクトリ作成と一緒に権限設定ができた
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