この記事では、Linuxコマンドのecho
コマンドの使い方について解説します。
echo
コマンドを使うことで、文字列や変数の内容を画面に出力することができます。
環境変数の内容を確認したり、シェルスクリプト中に画面に出力したりするときに使用します。
今回掲載しているコマンドはUbuntu 24.04.1で確認しました!
echoコマンドの使い方
echo
コマンドを使うと、文字列や変数の内容を標準出力(通常は画面)に表示できます。
基本的な構文は下記のようになります。
$ echo (オプション) 文字列
実際に使ってみる
実際に使ってみます。
まず、単純な文字列を表示してみます。
$ echo Hello, world!
Hello, world!
このように、echo
の後に続く文字列がそのまま出力されます。
次に、変数の内容を表示してみます。まず、変数に値を代入します。
$ MESSAGE="This is a message."
そして、echo
コマンドで変数の内容を表示します。
変数を参照する際は、$
を先頭に付けます。
$ echo $MESSAGE
This is a message.
変数の内容が出力されることが確認できました。
echoコマンドのサンプル4つ
echo
コマンドを使ったサンプルを4つ紹介します。
エスケープシーケンスを使う
echo
コマンドでは、エスケープシーケンスを使って特殊な文字を表示することができます。
例えば、改行を表す\n
を使うと、文字列を改行して表示できます。
-e
オプションが必要です。
$ echo -e "First line\nSecond line"
First line
Second line
エスケープシーケンスを使うときに、主に以下のようなものがあります。
\n
: 改行\t
: 水平タブ\\
: バックスラッシュを表示する\"
: ダブルクォートを表示する
シェル変数と組み合わせる
echo
コマンドは、シェル変数と組み合わせて使うと便利です。
例えば、現在のユーザー名を表示するには、$USER
変数を使います。
$ echo "Current user: $USER"
Current user: yasuaki
リダイレクトを使う
echo
コマンドの出力をファイルにリダイレクトすることができます。
>
を使うと、ファイルに上書きします。
$ echo "This will be written to a file." > output.txt
>>
を使うと、ファイルに追記します。
$ echo "This will be appended to the file." >> output.txt
クォートで囲む
文字列にスペースや特殊文字が含まれる場合は、クォートで囲むことを良いです。
ダブルクォート""
は変数を展開しますが、シングルクォート''
は変数を展開しません。
$ echo "This is a string with spaces."
This is a string with spaces.
$ echo 'This is a string with $MESSAGE.'
This is a string with $MESSAGE.
echoコマンドの主なオプション一覧
オプション | 説明 |
---|---|
-e |
エスケープシーケンスを解釈します。 |
-n |
末尾の改行を出力しません。 |
echoコマンドの使い方まとめ
今回はecho
コマンドについて解説しました。
記事の内容をまとめると、下記のようになります。
・エスケープシーケンスを使って特殊文字を表示できる
・リダイレクトを使って出力をファイルに保存できる
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