今回は「バビロンの大富豪 – 「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか」を読んだのでレビュー(感想)を書きました。
本についてと書かれていた教えの考察をした後に、レビューを書いています。
バビロンの大富豪について
バビロンの大富豪はジョージ・S・クレイソンさんが書いて、大島 豊さんが翻訳している本です。
グスコー出版から2008年から出版されているとのことです。
7つの知恵について、わかりやすく解説されている動画もあります!
筆者も書かれていた教えについて解説します。
7つの知恵
7つの知恵については、バビロンで一番の大富豪のアルカドが、みんなに講義をする展開で教えてくれます。
本書には、序盤の方に富を手に入れるための7つの知恵として、下記の内容が書かれています。
第一の知恵 財布を太らせることから始めよう
第二の知恵 自分の欲求と必要経費とを混同するべからず
第三の知恵 貯めた資金は寝かさずに増やすべし
第四の知恵 損失という災難から貴重な財産を死守すべし
第五の知恵 自分の住まいを持つことは、有用な投資と心得よ
第六の知恵 将来の保証を確実にすべく、今から資金準備に取りかかるべし
第七の知恵 明確な目的に向かって、自己の能力と技量を高め、よく学び、自尊心を持って行動すべし
引用:バビロンの大富豪 「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか
1. 財布を太らせよう
稼いだお金の10分の1を貯金して、財布を太らせていこうとのこと。
収入から10分の1を毎回貯金していけば、自然とお金が溜まっていくとのことです。
単純なことのようで、浪費する癖のある人には難しいのかもしれないですね。
その浪費する癖を治すためにも、このことを心がけたいところ。
平均の生涯年収を調べてみると、高校卒業で2.5億円・大学卒業で2.9億円とのことです。(北陸銀行のこちらのページ参考)
これの10分の1つまり「10%
」を貯金できれば、生涯で高卒の人で2500万円・大卒で2900万円貯金できるということです。
貯金だけでも、老後の備えとしてあると良いですよね。
投資するにしても元手が必要なので、まず貯金することは大切になるかと思います。
個人的には、あまり物欲がないので、これはクリアできそうだなと感じています。
2. 欲求と必要経費を混同するな
必要と思ってお金を使っていることが「自分自身の欲求と混同していないか。」ということが書かれています。
確かに欲求を上げればきりがなくなるかと思います。
この欲に対して、優先順位をつけて生活習慣をよく見直すことが大切ということです。
見直してみると、よく考えれば削減できるか、無くすこともできるとのこと。
お金を使うときは、本当にお金を使う価値があるか考えて使う必要があるとのことです。
優先順位の高いものから使って、収入の9割に収める必要があると書いています。
叶えられなかった欲求は考えずに置いておくとのことでした。
確かに、現実的にあれも欲しいこれも欲しいと考えることはありますが、全て買っていたら貯金なんて出来るわけもなく…
しかもよくよく考えたら「本当はいらなかったかも、安いものでも代用できたかも」ということもありますよね。
自分に本当に必要なものを考えておくことが大切なのかと思います。
個人的には、遊びにも仕事にも使うパソコンはいいものを選びたいところ。。
3. 貯めた資金は寝かさずに働かせる
財産は貯金している現金ではなく「何もしなくても入ってくる定期的な収入
」のことと書いています。
定期的な収入とは、現代でいえば株式投資の配当金や投資信託などのキャピタルゲインなどではないでしょうか。
このように、自分の資産を増やしてくれる、お金の流れこそが財産とのことです。
確かに、いつまでも消費行動をとってお金を使っていても、この流れにはのれないですよね。
浪費をやめて、資産を買っていきたいところです。
4. 損失という災難から財産を死守
貯めたお金を損失から守ろうという話です。
少しずつお金が貯まってくると、これを元手に一気に増やそうとか、上記動画にあったように怪しい詐欺などの話に乗ってしまう方もいるかと思います。
健全な投資というのはギャンブル的な要素はあまりなく、元本を確保することが大切とのこと。
投資をする前に、相手の返済能力やリスクの度合いを理解することが大切と書かれていました。
自分自身の判断に自惚れずに、知恵のある人に相談したりすることが大切とのこと。
筆者も株でストップ高になって、浮かれていたときに無茶な銘柄に投資して、大きく損失を出した経験が…
やはり一気に儲けようと考えるのは難しいので、少しずつ着実に進むのが大切ですよね。
5. 住まいを持つことは有用な投資
家を買うことは有用な投資になると書かれています。
実際にはお金が減っていくので、浪費行動かもしれませんが、賃貸に住んでもお金は減っていくので同じかと思います。
持ち家であればローンを払い終わった後は、生活コストが下がり、必要なものは固定資産税くらいになるのではないでしょうか。
このため払い終わった後は、使えるお金が増えるので、投資行動とも呼べるかもしれません。
ただ気をつけたいのが、高すぎる値段の家を買うと、月続きの支出が増えて貯金どころではなくなります。
そのため、自分の収入に見合った家がいいのではないかと思います。
また、転勤をする可能性があったり、生活のライフスタイルが変わるかもしれないという人は賃貸の方が良いかもしれないですね。
6. 今から資金準備に取り掛かろう
どんな人間でも子供から老人へと進んでいくので、将来に備えて資金を準備しようと書いています。
年老いてからお金がなくなったり、何かあって稼げなくなったときに備えて、家族を守るためにも必要な蓄えを準備することが大切とのこと。
第1の知恵にあるように「10%
」を蓄えていけば、生涯ではそれなりのお金になるので、少しずつ積み立てていくことは有効になりそうです。
また、この書籍はバビロン時代なので保険がない設定になっていますが、保険という仕組みも高く評価できると書いています。
保険についても自分が稼ぎ頭で、家族がいる場合には考えると良さそうですね。
7. 自己能力と技量を高めて行動しよう
自分の仕事をしっかりとできるようになれば、稼ぐ力も増えるとのこと。
勉強して考えを深くしたり、仕事の技量を高めたり、自らの能力を開発することで望みを叶えるための自信がついてくるとのことが書いています。
確かに仕事をしっかりしないと、基本的な収入源は確保できないですよね。
ただ、現代だと仕事をしっかりできたとしても、収入がすぐに上がるかといったらクエスチョンです。。
会社としてはなるべく「人件費をかけたくない」のが普通だと思います。
そのため「給料が上がらないなー」と感じていれば、やはり転職なども視野に入れることが大切じゃないでしょうか。
転職を視野に入れておけば、市場の給料の相場感もわかり、自分の仕事の技量を高めるモチベーションにも繋がるかと思います。
5つの黄金法則
富を増やすための5つの黄金法則も書かれています。
原文が長いので、個人解釈で省略したものが下記です。
2. お金の働き口を見つけて、賢明な主人となる
3. お金の扱いに長けた人に耳を傾けろ
4. 自分のよく知らない商売や目的への投資はお金が離れていく
5. ありえない利益率や詐欺にはのるな
1. 10分の1を貯めれば、お金は自ら進んで溜まっていく
「10%
」を貯めることで、お金はだんだんと量を増やしてくれるとのこと。
貯めれば貯めるほど、ますますお金が手に入りやすくなると書かれています。
確かに元本が大きければ、利益率は高くなるので多く増えていきますね。
例えば、インデックス投資で世界株に投資した倍には30年で年平均は7%とのこと。
元本が100万円だと107万円ですが、元本が1000万円だと1070万円となりますね。
2. お金の働き口を見つける
貯まったお金が働いてくれるような、働き口を見つけることで、家畜の群れのごとく増やしていけるとのこと。
現代で言えば、インデックス投資などになるのではないでしょうか。
3. お金の扱いに長けた人に耳を傾けろ
お金の扱いが上手い人に聞いてみることが大切とのこと。
そうすることで、常に安全を確保しつつ、増やしていけるよとのこと。
現代ではYoutubeでいろいろと発信されている有名な投資家さんなどもいます。
そう言った方の声に耳を傾けるのが良いのかなと思いました。
4. 自分のよく知らない商売や目的への投資はお金が離れていく
利益率が高そうだからと、よく知らないものに投資すると判断を誤ることがあると書いています。
そのため、お金の運用に長けた人の忠告に従って投資することが賢明とのことです。
有名な投資家のバフェットも「あなた自身がよく知っているものだけに投資するのが成功への道である」と言っているとのこと。
つまり、自分がよく知らないものには投資をしてはいけないとのことですね。
確かによく知っているものだったら、少し損失が出たとしても何故かが直ぐにわかるので、やめるべきか続けるべきか判断が問題なくできます。
知らないものだったら、判断がつかずに大きな損失が出る可能性があるということではないでしょうか。
5. ありえない利益率や詐欺にはのるな
貯金が貯まってくると、冒険やスリルに満ちたリスクのある誘いが必ずやってくるとのことです。
こういうものは、ものすごい収益率が上がるように見えるとのこと。
こういう誘いにはリスクがあるので、元本に損害が出ないのか、そもそも詐欺じゃないのかなどをよく考えるのが大事ですね。
バビロンの大富豪のレビュー・感想
こちらの本はAmazonのPrime Readingで無料で読むことができました。
筆者もAmazonプライムの会員になって、金融系の本を見ていたところ発見したので読んでみました。
全体的に会話形式で話が展開されるので、スラスラとわかりやすい感じでした。
最初はアルカドが中心となって話が展開されます。
その後の章では他の登場人物が話に出てきて、それぞれの会話の中で話が展開されていく形でした。
7つの知恵や5つの黄金法則など、読んでみると「なるほどな」と思える感じでした。
個人的にも気をつけていきたいです。
特に最初の10分の1(10%
)を貯金するというのは、誰にでも始めやすいので良いのではないでしょうか。
また、第2の知恵の欲望に優先順位をつけるのも大切ですね。
将来投資しようと思っている方は、非課税のNISA口座も現在では用意されているので、こちらでも少しずつ貯金のように積み立てていくと良いと思います。
漫画版と比べて
筆者は漫画版の「バビロン大富豪の教え」も読んでみましたが、やはり漫画になっているので読みやすかったです。
漫画版の方が、具体的な投資方法などが書かれているので良いかもしれません。
Kindle Unlimited会員なら無料で読めますよ!
ただ原作版でも200ページほどで、会話形式で話が進んでいくので、サラッと読める感じはします。
上記で紹介したほかにも、お金のことだけではなく、「仕事の大切さ」や「行動することの大切さ」なども書いています。
気になる方は読んでみてください。
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