この記事では、PHPの算術演算子を使って、プログラムで足し算・引き算・掛け算・割り算などを行う方法について書いています。
最初に、PHPの算術演算子の説明をします。
その後に、実際に簡単なプログラムを作成して、算術演算子について学んでいきます。
■この記事の目標(作るもの)について
開発環境に算術演算子のプログラムを作成し、下記のように出力して確認します。
PHPの算術演算子とは?
算術演算子は足し算・引き算・掛け算・割り算などの計算を行うときに使う演算子です。
公式ドキュメントにも書いてありますが、表にまとめると下記のようになります。
式 | 内容 | 例 |
---|---|---|
-$a | 負の数にする | $aが128の場合は-128となる |
$a + $b | 加算する | $aが128で$bが64の場合は192となる |
$a – $b | 減算する | $aが128で$bが64の場合は64となる |
$a * $b | 乗算する | $aが128で$bが2の場合は256となる |
$a / $b | 除算する | $aが128で$bが2の場合は64となる |
$a % $b | 剰余する(余りを求める) | $aが10で$bが3の場合は1となる |
$a ** $b | 累乗する($aの$b乗) | $aが2で$bが3の場合は8となる |
PHPで算術演算子を使ってみよう
算術演算子を使用したプログラムを作成してみましょう。
前回作成したcodelike_web_dockerの配下に、shopping.phpという名前で下記の内容で保存します。
<?php
$appleCount = 30;
$grapeCount = 25;
$total = $appleCount + $grapeCount;
echo "りんごは{$appleCount}個、ぶどうは{$grapeCount}個、あわせて{$total}個です。"."<br />";
$appleLackingCount = 13;
$appleCount = $appleCount - $appleLackingCount;
echo "欠けているりんごが{$appleLackingCount}個ありました。。。"."<br />";
echo "なので食べれるのは、{$appleCount}個です!"."<br />";
$onionPackage = 3;
$onionCount = 5;
$total = $onionPackage * $onionCount;
echo "袋に{$onionPackage}個入っている、たまねぎを{$onionCount}個買うと、たまねぎは合計{$total}個になりました。"."<br />";
$onionPackagePrice = 150;
$onionPrice = $onionPackagePrice / $onionPackage;
echo "たまねぎ、3個パックの値段は{$onionPackagePrice}円でした。ひとつあたりの値段は{$onionPrice}円ですね。"."<br />";
解説
プログラムの中では、足し算と引き算、掛け算と割り算をしています。
足し算
最初に足し算をしています。
$appleCount = 30;
$grapeCount = 25;
$total = $appleCount + $grapeCount;
$appleCount
に30を入れて、次に$grapeCount
に25を入れています。
足した結果を$total
変数に格納して、echo
関数を使用して、それぞれの変数の内容を出力しています。
echo
関数ではダブルクォーテーション「”」で囲んで、画面に出力しています。
ダブルクォーテーションで囲むことで、変数の内容を文字列に埋め込むことができます。
引き算
次に、引き算をしています。
$appleLackingCount = 13;
$appleCount = $appleCount - $appleLackingCount;
欠けているりんごの変数($appleLackingCount
)に13個を格納しています。
その後に、りんごの数($appleCount
)から欠けているりんごの変数($appleLackingCount
)を引いて、りんごの数に再度格納しています。
結果はecho
で出力しています。
掛け算
次に、掛け算をしています。
$onionPackage = 3;
$onionCount = 5;
$total = $onionPackage * $onionCount;
$onionPackage
に3を入れて、$onionCount
に5を入れています。
袋に入っているたまねぎの数が3個で、買う数が5個という想定です。
$total
に$onionPackage
と$onionCount
を掛けた合計を格納しています。
その後にecho
で出力しています。
割り算
最後に、割り算をしています。
$onionPackagePrice = 150;
$onionPrice = $onionPackagePrice / $onionPackage;
$onionPackagePrice
に150を入れた後に$onionPackage
で割っています。
ここでやっているのは、袋に入っているたまねぎの価格は150円で、3個で割って、ひとつの値段を出しています。
動作確認
動作確認をしてみます。
環境を立ち上げていない場合は立ち上げて、http://localhost:8080/shopping.phpにアクセスします。
このように結果が返ってきました。
計算があっているか確かめてみてください😄
おわりに
今回は算術演算子について、見て行きました。
PHP以外の言語にも、ほとんど実装されているかと思います。
実際に業務での使い所として、ECサイトでのお金の計算などに使われたりします。
動画で確認する
YouTubeでも足し算・引き算・掛け算・割り算について解説しています。
動画で確認したい方はチェックしてみてください。
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加算子/減算子を使ってみよう
次回は作った環境を使用して、PHPの加算子/減算子を使ってみましょう。
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コメント
代数演算子は、誤訳のはずです。
算術演算子が、正しいです。
詳細は、下記の記事をご参照ください。
/ は代数演算子,じゃない
https://qiita.com/scivola/items/9ca138d6a9af401d0dbd
公式ドキュメントも算術演算子に変わっているようですね。
ありがとうございます🙇🏼♂️