C++の学習におすすめの本を5つ紹介しています。
C++について簡単に説明して、その後におすすめの本を紹介しました。
最後にC++を「どの本で学ぶのが良いか」の考察をまとめていますので、確認してみてください。
※Amazonのお試し読みでひとつずつ確認して、良さそうな本を選んでいます。
C++とは?本が必要?
C++はC言語の機能や特徴を継承して、表現力や効率性を向上させたプログラミング言語。
C言語の関数型とは違いオブジェクト指向でプログラムを書くことができます。
1983年にAT&Tベル研究所のビャーネ・ストラウストラップにより公開されました。
TIOBEプログラミング言語ランキングでも4位に位置している人気のある言語です。
筆者も昔、一時期だけVC++というVisual Stadioで動かすC++を使っていたことがあります。
PHPやJavaScriptなどに比べて難しいなといった印象です。
特に初心者の方は本があることで、体系的に学べるので、本があった方が良いかと思います。
C++の学習におすすめの本5選
C++の学習におすすめな本を5つピックアップしました。
C言語の本については、こちらに記事を書いたので確認してみてください。
C++の絵本 第2版
「C++の絵本 第2版」を確認しました。
株式会社アンクで書かれていて、翔泳社から2017年4月に出版されています。
「はじめに」を確認して
この本はC++の入門書で、読むためにはある程度C言語の知識も必要とのこと。
前提知識がない場合には「Cの絵本」から読んでくださいとのことです。
C++には他のオブジェクト指向言語に比べて、ポインタがあるため、より理解を難しくしているとのこと。
そこで、この本ではタイトルにある通りに、イメージを前面に出して解説をしているとのことです。
「目次」を確認して
1章から8章までで、構成されています。
1章で基礎として、C++言語の概要やクラスとオブジェクト、アクセス制御などについて確認していくようです。
2章でプログラムの書き方として、プロトタイプ宣言・制御文・定数宣言・列挙型などの書き方を学ぶようです。
3章ではC++の機能として、入出力や名前空間などを学ぶようです。
4章から、参照・クラス・クラスの継承・オブジェクトとメンバと学びます。
最後はC++上級編となっているようです。
目次は翔泳社のこちらのページで確認できましたが、詳細までは確認できませんでした。
やさしいC++ 第5版
「やさしいC++ 第5版」を確認しました。
高橋 麻奈さんが書かれていて、SBクリエイティブから2017年6月に出版されています。
「Amazonページ」を確認して
プログラミングの経験のない初心者にも、無理なく学習できるように下記の点を心がけているとのこと。
・イラストや図解で、概念がイメージとしてわかるように
・サンプルプログラムで試して理解できるように
とことん丁寧に解説しているので、はじめての人でも必ず習得できると書いています。
「必ず」とついていて、自信がある書籍のようです。
目次については公式サイトにも載っておらず確認できませんでした…
独習C++ 新版
「独習C++」を確認しました。
高橋 航平さんが書かれていて、επιστημη(エピステーメー)さんが監修しています。
翔泳社から2019年11月に出版されています。
「はじめに」を確認して
この本はC++をこれから学ぼうとしている方に向けた本とのこと。
C++の言語仕様は複雑で巨大なため、この本だけは四半分にも満たない範囲しかカバーできないとのことですが
全て習得できれば、仕事や趣味で実用上困ることは、ほとんどないとのことです。
読み進めるにあたって、技術書なので、わからないところは飛ばしてしまって読んでくださいとのこと。
戻った時にまた理解できることもあると書かれています。
「目次」を確認して
1章から13章までで、構成されています。
1章ではHelloWorldを書くことから始めて、変数・関数・演算子・条件分岐・組み込み型とポインターなどを学んでいきます。
2章では構造体・クラス概要・参照・型推論などを身に付けていきます。
3章からクラス・分割コンパイル・ビルド・配列・ポインター・演算子・継承・入出力など、さまざまな機能について詳しく解説されているようです。
最後の13章では文字列処理について書いています。
「はじめに」では読み進め方なども書いてあって、丁寧な印象です。
C++の機能について、しっかりと書いていそうだなと感じました。
Effective Modern C++
「Effective Modern C++」を確認しました。
Scott Meyersさんが書かれていて、 千住 治郎さんが翻訳されています。
オライリージャパンから2015年9月に出版されています。
「はじめに」を確認して
この本ではC++11とC++14の効率的な活用法を解説しているとのこと。
目的としては読者に何をするか、何をしてはならないかを伝えることではなく、C++11とC++14では物事がどう動作するか深く理解してもらいたいとのことです。
C++11とC++14はC++の国際規格です。
C++14は2014年12月に規格出版されたとのことです。
「目次」を確認して
1章から8章までで、構成されています。
1章は型推論、2章でautoについて書かれているようです。
3章からオブジェクト・オーバーライド・スマートポインタ・右辺値参照・ラムダ式・並行APIと学んでいくようです。
最後に8章で、もうひとひねりという項目で、値渡しなどを学ぶようです。
プログラミング言語C++ 第4版
「プログラミング言語C++ 第4版」を確認しました。
ビャーネ・ストラウストラップさんが書かれていて、柴田 望洋さんが翻訳されています。
SBクリエイティブから2015年2月に出版されています。
C++開発者の方が書かれた本です。バイブルともいえる書籍ではないでしょうか。
「はじめに」を確認して
この本では、完全性を目標としたとのこと。
プロフェッショナルのプログラマが必要とすると思われる、全ての言語機能と標準ライブラリコンポーネントを解説しているとのことです。
具体的には下記の点に注意したとのこと。
・言語仕様
・例題
この本の読者層としては、下記の人になるとのこと。
・Cと比べてC++で提供されるものを知りたいCプログラマ
・Java/C#/Python/Rubyなどの経験があって、よりマシンに近い、より高性能な何かを求めるプログラマ
開発者の書かれた本ということで、最初から難しそうな感じが漂ってます!
「目次」を確認して
1章から、なんと44章まであるとのこと。
単行本だと1360ページになるとのことです。こんなページ数のある技術書なかなか見ないですね…
1章から5章までが、はじめにということで、C++について全体的に概要を掴むようです。
6章から15章までが基本機能として、型やポインタ・式・関数など具体的な内容を学んでいきます。
16章からクラスや派生クラス・クラス階層など抽象化メカニズムについて学ぶようです。
30章からは標準ライブラリについて詳しく習得していくことができるようです。
圧倒的な構成内容といった感じです。
得意な言語でもここまでのものとなると、筆者は読み切れる自信がありません…
C++のおすすめ本のまとめ
今回紹介した本をまとめました。
タイトル | 出版社 | 価格(Kindle) | ページ数 | 難易度 |
---|---|---|---|---|
C++の絵本 第2版 | 翔泳社 | 1,762円 | 216ページ | 初心者 |
やさしいC++ 第5版 | SBクリエイティブ | 2,838円 | 596ページ | 初心者 |
独習C++ 新版 | 翔泳社 | 3,346円 | 640ページ | 中・上級者 |
Effective Modern C++ | オライリージャパン | 4,180円(紙のみ) | 364ページ | 中・上級者 |
プログラミング言語C++ 第4版 | SBクリエイティブ | 9,196円 | 1360ページ | 上級者 |
C++の本はどれが良い?(紹介した本の総括)
今回はC++の学習におすすめの本を紹介しました。
最後に今回おすすめした本を、筆者の独断と偏見でどれが良いか考えてみます。
まず、初心者や経験が少ない方は「C++の絵本 第2版」か「やさしいC++ 第5版」を読むといいのではないでしょうか
「C++の絵本」はC言語の知識があることが前提だったので、あまり自身のない方はC言語から確認するとよさそうです。
次にC++を使っている技術者の方は「独習C++ 新版」や「Effective Modern C++」を読むと新しい発見や学びに繋がるのではないでしょうか。
最後に「プログラミング言語C++ 第4版」ですが、言語開発者の方が出されていて、詳細な内容までしっかりと書かれていそうだなと感じました。
仕事で長くC++を使っていくことになる方は、手元に置いておくと心強く、新しい発見もありそうです。
また最後の章では、標準ライブラリについても記載が多くありそうで、困ったときに役に立つリファレンスとしても使えるのではないでしょうか。
いろいろ書きましたが、人によって「読みやすい・読みにくい」と感じることがあるかと思います。
Amazon試し読みや書店で、一度確認してみてください。
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