Gitを学習するときにおすすめの本を4つ紹介しています。
まず、Gitについて簡単に解説しています。
その後に、Gitを学習する時におすすめの本を紹介しています。
最後にそれぞれの本を、ターミナル(CUI)・SorceTree(GUI)のどちらのメインで書いてあるかなどを分けました。
そして、筆者の個人的な視点で総評してみました。
Gitについて
ソフトウェアプロジェクトの開発現場で使われるGit。
ソフトウェアのソースコードのバージョン管理にはCVSやSubversion(SVN)などもありますが、圧倒的なシェアがあるのがGitです。
Googleトレンドで確認すると、下記のようにシェア率が高いことがわかります。
筆者も現場でソースコードを書く時には、最近はほとんどGitを使っています。
他のエンジニアに聞いた話では、まだSVNを使っている現場もあるようですが。。
Gitを使うと、ソフトウェアのソースコードのバージョンを管理することができます。
例えばGitでコミットをすることで、履歴を作る(セーブする)ことができ、その時点の履歴に戻ることができます。
Gitの学習におすすめの本4つ!
Gitにはコミットの他にもリモートリポジトリ、プッシュやプルなどの複雑な概念があリます。
そのため、特に初めて使う方は本で学び始めるといいかと思います。
わかばちゃんと学ぶ Git使い方入門
こちらは、湊川あいさんが書かれた「わかばちゃんと学ぶ Git使い方入門」です。
シーアンドアール研究所さんから、2021年6月に出版されています。(2017年版の本に加筆したものということです)
こちらの本は漫画で書かれていて、すごく読みやすそうな感じになっています。
SourceTreeを使って解説しているということでした。
「はじめに」を確認して
漫画で書かれていて、図解なども行っているため「楽しくGitを理解できる本」になっているとのことです。
Gitを使い始めたい幅広い層におすすめな本になっていそうです。
また、GitHubについても書かれていて、GitとGitHubの使い方を実践しながら学べるということです。
本書の最初の方を確認すると、ストーリー仕立てになっていて、確かに楽しくGitの学習を始められそうだなと思いました。
目次を確認して
Chapterは1から5まで用意されています。付録として、Gitコマンドについても書いてあるようです。
Chapter1でGitについての概念を学んでいくようです。
Chapter2で実際にGitをインストールして、動かしていきます。
Chapter3では複数人でGitを使うということで、GitHubについて書いてあるようです。
「最初は個人で使って、後から複数人で使っていく」という流れなのでスムーズに読み進められそうだなと感じました。
Gitが、おもしろいほどわかる基本の使い方33
こちらは、大串 肇さん、久保 靖資さん、 豊沢 泰尚さんが書かれた本になります。
2019年6月にエムディエヌコーポレーションさんから出版されています。
「はじめに」を確認して
こちらはSorceTree(GUI)を使って、Gitについて解説しています。
また、クライアントワークでの活用を想定して、GitHubではなくBitbuketを使っていきます。
CUIを使うような、プログラマを対象にしている本ではなく、幅広い方に手軽にGitを使い始めてもらおうといった内容になっているようです。
目次を確認して
Chapter1から4まで、用意されています。
Gitの解説から入り、実際にSorceTreeとBitbuketを使用して、Gitについて学んでいくようです。
複数人メンバーでの開発やGit Flowについても書いていて、GUIでも実践的な内容を学べそうだなと感じました。
SorceTree(GUI)を使って学んでいけるため、ターミナル(CUI)に親しみのない人にもおすすめできそうです。
動かして学ぶ!Git入門
こちらは、冨永 和人さんが書かれた本になります。
2021年11月に翔泳社さんから出版されています。
「はじめに」を確認して
コマンドライン(CUI)を対象に書かれています。
細かい説明にはこだわらず、Gitを動かしながら学んでいくということです。
それぞれの節に、演習がついているので、実際にそこで動かしてみるということでした。
筆者としても実際にどう動くのか、どういう挙動をするのかということを体験して、学んでいくと身につきやすいと思いました。
目次を確認して
Chapterは1から5まで、用意されています。
Gitについての解説から始まって、実際に使っていくときのコマンドの解説や、複数人で使うためのリモートリポジトリについての解説も書いています。
リモートリポジトリについては、GitHubを使って解説されています。
ページを一部確認すると、イメージ図なども説明と一緒に貼ってあるため、わかりやすそうだなと感じました。
独習Git
こちらは、リック・ウマリさんが書かれていて、吉川 邦夫さんが翻訳しています。
2016年2月に翔泳社さんから出版されています。
「前書き・この本について」を確認して
Gitで何がおこなっているのか、Gitについての解説をゆっくり行うことで、しっかりと内容を理解してもらうという構成になっているようです。
Gitの挙動についての具体的な解説が書いてそうだなと感じました。
この本の対象者は「ソースコードの管理またはGitについての初心者」を対象にしているということです。
ひとつひとつのコマンドについても丁寧に解説していて、GUIツールについても書いてあるということでした。
目次を確認して
20章まで用意されていて、400ページくらいページ数が用意されています。
コマンド操作での内容を中心に、しっかりと解説されているなという印象です。
後半ではGUIで使えるツールやGitHubについても書かれています。
しっかりと解説が書かれているということで、細かい挙動などについて知りたい方に良いのかなという印象です。
紹介した本のまとめ一覧表
今回紹介した本をまとめて、一覧表にしました。
本のタイトル | CUI or GUI | リモートリポジトリ |
---|---|---|
わかばちゃんと学ぶ Git使い方入門 | GUI(SorceTree) | GitHub |
Gitが、おもしろいほどわかる基本の使い方33 | GUI(SorceTree) | Bitbuket |
動かして学ぶ!Git入門 | CUI | GitHub |
独習Git | CUI | GitHub |
終わりに
今回はGitを学習できる本を4つ紹介しました。
最後に筆者が感じた対象読者になります。
SourceTree(GUI)とCUIどちらを選んでも、問題ないかと思います。
実際に現場で、どちらの方を使われているか、ターミナル(CUI)でも問題ないかなどを考えて決めていきましょう。
SourceTree(GUI)メインの本
SourceTree(GUI)メインの本としては、最初に紹介した2冊です。
SourceTree(GUI)を使ってバージョン管理していきたい人におすすめです。
初心者でGitの学習に入りずらいと感じている方には、やはり漫画で読みやすそうな「わかばちゃんと学ぶ Git使い方入門」から入ると良さそうだなと感じました。(付録としてCUIについても少し書いてそうです)
GUIでしっかりとGitを学んでいきたい場合には、「Gitが、おもしろいほどわかる基本の使い方33」がおすすめできそうだなと感じました。
CUIメインの本
CUIメインの本としては、後に紹介した2冊です。
ターミナルをよく使っているプログラマーの方や、ターミナルでも問題なくやっていけそうという人はCUIツールの方から学ぶと良いかと思います。
筆者としてはGUIは便利ですが、CUIの方が場所を選ばずに使えて、Gitのエラーなどがわかりやすい気がしています。
手を動かして、体感しながら学んでいきたい方は「動かして学ぶ! Git入門」がいいのではないでしょうか。
CUIメインで学んでいく場合は、こちらを手に取ると良さそうです。図解もしっかりされてそうで読みやすそうでした。
ある程度、Gitのことがわかっている人は、しっかりと解説がありそうな「独習Git」を読むと勉強になりそうです!(GUIの記載もあり)
実際に本の構成や読みやすさなど、ある程度はAmazonで確認できます。
詳しくは、それぞれの下記のリンクから確認してみてください。
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