Linuxコマンドのpwdコマンドの使い方について書いています。
pwdコマンドを使うことで、今いるディレクトリ位置(カレントディレクトリ)を確認することができます。
今回載せているコマンドはUbuntuの22.04.2で確認しました!
pwdコマンドの使い方
pwdコマンドを使うと、現在居る場所(カレントディレクトリ)の絶対パスを確認できます。
pwdはPrint Working Directoryの略になります。
例えば、下記のように使います。
$ pwd
usrディレクトリ配下のlocalディレクトリで実際に実行すると、このように表示されました。
$ pwd
/usr/local
このようにルートディレクトリ(/)からの絶対パスで、現在居る場所(カレントディレクトリ)を知ることができます。
pwdコマンドのオプションは?
pwdコマンドのオプションについてです。
--helpでヘルプを確認
--helpを実行すると、下記のようにコマンドの説明が表示されました。
MacOSでは表示されないので、実行環境によって出ないことがあります。
$ pwd --help
pwd: pwd [-LP]
Print the name of the current working directory.
Options:
-L print the value of $PWD if it names the current working
directory
-P print the physical directory, without any symbolic links
By default, `pwd' behaves as if `-L' were specified.
Exit Status:
Returns 0 unless an invalid option is given or the current directory
cannot be read.
ヘルプに書いているように、オプションとしては-Lと-Pが用意されています。
このオプションはシンボリックリンクで使うと、挙動が変わるようです。
-Lオプションを使う
ヘルプに書いてあるように、これはpwdのデフォルトオプションのようです。
$ ls -la
lrwxrwxrwx 1 root root 16 May 24 04:28 myTest -> /usr/local/test/
myTestというシンボリックリンクがあります。
ここに移動して、pwdコマンドをオプションありで使っても、なしの時と同じ動作になります。
$ cd /usr/myTest
$ pwd -L
/usr/myTest
-Pオプションを使う
-Pオプションを使うと、シンボリックリンク先の絶対パスを表示してくれます。
先ほどのように、myTestというシンボリックリンクがあるときです。
$ ls -la
lrwxrwxrwx 1 root root 16 May 24 04:28 myTest -> /usr/local/test/
ここに移動して、-Pオプションありでpwdコマンドを使ってみます。
$ cd /usr/myTest
$ pwd -P
/usr/local/test
このように、シンボリックリンクでのリンク先の絶対パスが表示されました。
pwdコマンドの使い方まとめ
今回はpwdコマンドの使い方について書きました。
記事の内容をまとめると、下記のようになります。
・pwdコマンドで表示されるのは、ルートディレクトリ(`/`)からの絶対パス
・-Pオプションを使うと、シンボリックリンクでのリンク先パスが表示された

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