Pythonの学習におすすめの本を選定してみました。
最初にPythonについて簡単に説明して、その後にそれぞれの本をレビューしました。
最後にどの本が良いかの考察をまとめています。
筆者個人の観点から、レベル別に初級者・中級者・上級者向けを分けて考えてみました。(目次などから難しそうな本かを判断しました)
Pythonの学習を始めたいけど、どの本を選べば良いの?
Pythonの本を難易度順に教えて!
そんな方は、是非この記事を確認してみてください。
※筆者の持っている本とAmazonのお試し読みでひとつずつ確認して、良さそうな本を選んでいます。
Pythonとは?本が必要か?
Pythonは1991年にグイド・ヴァン・ロッサムにより開発されたプログラミング言語。
人工知能やデータ解析、アプリケーション開発など、さまざまな分野で使われています。
2023年現在、プログラミング言語人気ランキングのTIOBEプログラミングランキングでも上位に位置しています。
Google Trendsを確認しても、このように人気が高いことがわかります。
筆者も使ってみて、コードの書き方がシンプルでわかりやすいなと感じています。
インターネットでいろいろな情報を検索してみて、使っていけそうなときには本は必要ないかも知れません。
ですが、本を購入することで、最初から体系的に学ぶことが可能です。
仕事の業務などで使うときには、他の人のソースコードを見たりする必要もあるため、本などで体系的に学んで使っていくことをおすすめします。
Pythonの学習におすすめの本5選
筆者はオライリーのPython本を購入しました。
プログラミング自体に慣れていないときには、オライリー本以外のものから始めると良いと思います。
それぞれの本を見ていきましょう。
Python1年生 体験してわかる!会話でまなべる!プログラミングのしくみ
「Python1年生 体験してわかる!会話でまなべる!プログラミングのしくみ」を確認してみました。
森 巧尚さんが書かれていて、翔泳社から2022年に発売されています。
「はじめに」を確認して
この本では「ヤギ博士」と「フタバちゃん」というキャラクターと一緒に、Pythonを体験していくということです。
書籍の内容を少し確認すると、このキャラクターの漫画のページや会話の掛け合いなどがあり、初心者の方にも見やすくなっているように感じました。
Pythonで一番簡単なプログラムを作ることから始め、最後には「手書きの数字を解読する人工知能アプリ」を作るとのことです。
「はじめに」からカラーで見やすいページ構成になっています。
「もくじ」を確認して
本の構成としては、第1章〜第5章までで構成されています。
第1章でPythonについての説明があり、第2章から使っていきます。
第3章では、文字列の操作やリストの操作、if文やfor文などの基本的な制御構文を学びます。
第4章で「おみくじアプリ」や 「画像表示アプリ」などのアプリを作るようです。
第5章では人工知能を使ったアプリを作ります。
簡単なところから入って、少しずつ難易度が上がっていくようです。
イラストもあり、ページが見やすそうなので、スムーズに学習が進んでいきそうですね。
Pythonスタートブック
「Pythonスタートブック」を確認してみました。
辻 真吾さんが書かれていて、技術評論社から2018年に発売されています。
「はじめに」を確認して
最初に簡単にPythonとコンピュータの歴史について語られています。
この本はプログラミングの世界への最初の一歩を踏み出すための助けになるように作られているとのことです。
「目次」を確認して
第1章〜第11章までで、構成されています。
Pythonの1行の計算式から学習を始めて、最後には本格的なプログラムを作れるようになることを目指すとのこと。
第1章で開発環境を整えて、最初のプログラムを作ります。
第2章から第9章くらいまで、Pythonのファイルの読み書き、制御構文などを学んでいくようです。
第10章でWebアプリケーションの初歩を学んで、最後の11章でデータサイエンスの基本を学んでいきます。
スッキリわかるPython入門
「スッキリわかるPython入門」を確認してみました。
株式会社フレアリンクさんが監修で、国本 大悟さんと須藤 秋良さんが書かれています。
インプレスから2019年に発売されています。
スッキリわかるシリーズのPython入門ですね。
「ようこそPythonの世界へ」を確認して
最初にPythonのプログラミング言語の説明と、一緒に学んでいくキャラクターの説明が書いています。
本の文章の途中でキャラクターの吹き出しが入っていて、会話形式で理解しやすくしてくれています。
はじめての人にも、スッキリと理解できて楽しく読み進めれるように構成されているとのことです。
吹き出しがあって、読み進めやすそうに感じます。
「目次」を確認して
目次は公式ページのこちら(sukkiri.jp)で確認できました。
第0章〜第8章までで、構成されています。
第1章で変数とデータ型から始まって、第7章まで制御構文やオブジェクトなどを学んでいくようです。
最後の第8章は「まだまだ広がるPythonの世界」となっています。(たぶん、ライブラリの紹介とかだと思います..)
独習Python
「独習Python」を確認してみました。
山田 祥寛さんが書かれていて、翔泳社から2020年に発売されています。
独習シリーズのPython入門になります。
「はじめに」を確認して
最初にPythonについて語られています。
この本はPythonを「基礎からきちんと学びたい」という人に最初の一歩を提供してくれるとのことです。
「目次」を確認して
第1章〜第11章までで、構成されています。
第1章でPythonについての知識や開発環境の設定を行うようです。
第2章でPythonの変数やデータ型などから学習に入って、第11章までPythonの機能について細かく解説しているようです。
細かく機能の解説をしている印象です。
入門 Python3 第2版
「入門 Python3 第2版」を確認してみました。
Bill Lubanovicさんが書かれていて、鈴木 駿さんが監修、長尾 高弘さんが翻訳しています。
オライリージャパンから2021年に発売されています。
筆者は、この本の最初の版を持っています。
「まえがき」を確認して
この本では言語だけではなく、Pythonを使って何をするかまで踏み込んでいくとのこと。
標準ライブラリから使い始めて、サードパーティのパッケージをインストールして使う方法なども書いているとのことです。
対象読者はPythonを学んでみたいと思う人を対象にしているとのことです。
入門者向けですが、高度なテーマも取り上げられていると書いています。(クラウド・機械学習・イベントストリーミングなど)
「目次」を確認して
第1章〜第22章までで、構成されています。
第1章でPythonの基礎的なところを確認して、第2章〜第16章あたりまで、Pythonで使う構文やライブラリについて細かく書いているようです。
第17章〜第22章までネットワーク・Web(フレームワークなど)・GUI・統計など、ライブラリの踏み込んだところまで学んでいくようです。
筆者も前の版を持っていますが、細かい挙動まで書いてあるため、理解しやすいなと感じています。
Pythonのおすすめ本のまとめ
今回紹介した本をまとめました。
タイトル | 出版社 | 価格 | 出版日 | 難易度 |
---|---|---|---|---|
Python1年生 体験してわかる!(略) | 翔泳社 | ¥2,178 | 2022年8月4日 | 初心者向け |
Pythonスタートブック | 技術評論社 | ¥2,750 | 2018年4月12日 | 初心・中級者向け |
スッキリわかるPython入門 | インプレス | ¥2,640 | 2019年6月13日 | 初心・中級者向け |
独習Python | 翔泳社 | ¥3,300 | 2020年6月22日 | 中級・上級者向け |
入門 Python3 第2版 | オライリージャパン | ¥4,180 | 2021年3月22日 | 中級・上級者向け |
Pythonの本はどれが良い?(紹介した本の総括)
最後に今回おすすめさせてもらった本について総括です。
筆者の独断と偏見から、個人のレベル別に最終的におすすめの本を考えてみました。
他の言語などをやったことのない、ほんとうに初心者の方は、イラストや会話がついていてみやすい「Python1年生 体験してわかる!(略)」から始めてみてはどうでしょうか。
カラーで見やすいことや、章もそんなに多くないので、挫折せずに読み進められそうです。
初心者の人は見づらかったり、分厚い本から始めると、細かすぎて挫折しやすい傾向になるのかなと思います。
イラストが多いのが苦手な人や、もう少しPythonを深掘りたい人は「スッキリわかるPython入門」または「Pythonスタートブック」が良いのではないでしょうか。
目次の細かさなどで、初心者・中級者くらいの方が読み進めると良さそうな気がしました。
他の言語などを触って、プログラムについてわかっている方は、「独習Python」や「入門 Python3 第2版」を読んでみてはいかがでしょうか。
この2つの本については、さらに目次が細かくなっているので、詳細な内容が書いていると思います。
筆者はオライリーの前の版を読みましたが、翻訳については少し癖のある感じです。
読み進めれるかどうかは、Amazonでイメージ画像を確認してみてください。
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